• MV_1120x330
  • MV_1120x330

中嶋博行のミステリー小説5選

街クリ編集部 街クリ編集部


LoadingMY CLIP

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

3. 『司法戦争』
(1998年)講談社

1998年「週刊刊文春ミステリーベスト10」第7位の本作は、最高裁判所が舞台。著者の法曹3部作のラストを飾っています。

主人公は、検察庁から出向している最高裁調査官・真樹加奈子。突然かつての東京地検の上司に最高裁判所内を調査するよう命じられます。理由は、沖縄で起きた最高裁判事殺害事件の真相を探るため。現在裁判官の身でありながら、いずれ検事に戻るという真樹の立場から白羽の矢が当たったのです。

調査を進める真樹を、最高裁事務総局、沖縄県警、内閣情報調査室等も入り乱れて監視します。しかし、殺された判事が弁護士出身で、その出身事務所がアメリカの巨大ローファームも絡んだ訴訟に関係していることを探り出します。この法律事務所を探るうちに、さらに女性弁護士が殺害され、真樹自身も脅迫を受けます。

真樹に仕掛けられた弾劾裁判、法律事務所の爆破、最高裁判所が目論んだ司法改革等、事件の真相はいくつもの伏線を含み単純ではありませんが、真樹は最後まで真相究明に突き進みます。驚愕のラストまで、一気に読ませるスケールの大きいリーガル・サスペンスです。

街角のクリエイティブ ロゴ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP