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朝井まかての時代小説5選

街クリ編集部 街クリ編集部


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2014年に直木賞を受賞した朝井まかての同賞受賞までの5作品を紹介します。特に職人を主人公にした時代小説に定評があるまかて作品は、明るさの中にも哀感が漂う味のあるものばかりです。当時の市井の人々への目線が優しいからでしょうか。侍ものでない時代小説好きにはたまらない作家です。

 

1. 『実さえ花さえ』
(2008年)講談社

2008年に小説現代長編新人賞奨励賞を受賞したデビュー作。向嶋なずな屋の花師・新次とその女房おりんを取り巻く人間模様が、4章の章立て・4つのエピソードで描かれます。

新次の職業である花師とは、樹木や草花の栽培・育種をする職業。懇意にしている大店のご隠居の依頼で、3年に1度の花競べのため山から採取してきた紫色の実が空に映える「紫式部」を出品し、1位を獲得します。この時、最後まで競ったのは、かつて新次が修行した大店種苗屋・霧島屋の娘・理世の作品。お互い心を寄せ合いながら結ばれなかった二人が再び出会うことになります。

この理世との再会、理世の夫である霧島屋の婿による草花の値段操作、花師つぶしの酔狂大名とのてん末、故あって新次達と暮らす子供・雀の成長等が、江戸の市井の人々の心情、そして暮らしぶりとともに細やかに著されます。タイトルの『実さえ花さえ』は、「実さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい」と潔く生きる理世の言葉から付けられたものです。

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