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年末賞与の展望とクリスマス、年末商戦の経済効果

沢葦夫 沢葦夫


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「モノ→コト」消費はやはり本当

クリスマスもバレンタインもハロウィンも、西欧から来た文化・習慣です。そのおかげで、次のグラフのように関連のある品目の消費支出が大きく伸びることが分かります。2月のチョコレートの支出は他の月の3.5倍ほどになります。バレンタインデーの市場規模は1,340億円(2016年日本記念日協会推計)。チョコレートの小売市場は食品新聞社によると2015年度で5,040億円(前年比3.7%増)。年間売上の30%近くをバレンタインデーで稼いでいるといえそうです。なお同協会によると、ハロウィンの市場規模は2016年1,345億円(10%増)に達し、バレンタインデーを超えたとされます。

それでもクリスマスにはかないません。グラフにもあるとおり、クリスマスにはケーキのみならず調理食品やプレゼントの玩具、家族や仲間、恋人同士での食事会やパーティー、クリスマスにちなんだイベントへの参加など複合的な消費が期待できるからです。どこまでを含めるかにもよりますが、クリスマスの市場規模は7,000億円とも1兆円とも言われており、バレンタインデーの5倍以上は確実です。

これらが「モノからコト」への消費の変化を物語っているのです。誰かと楽しみや喜びを共有するというコミュニケーション欲求も関連しています。つまり所有者や利用者ひとりが満足するのではなく、その家族や仲間とも楽しみや価値を共有できる商材が求められていることになります。FacebookやTwitter などSNSの普及で、その環境が強まっているとも言えそうです。

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