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パトリシア・コーンウェルのミステリー小説「検屍官シリーズ」5選

街クリ編集部 街クリ編集部


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3. 『死層』
(2013年)講談社

ケイに匿名の不穏なメールが届き、午後には証人として裁判に出廷しなければならない、そんな時に絶滅危惧種のオサガメに死体が絡まり、すぐに救助しないと危険だとの知らせが入ります。ケイは自らダイビングし、収容が難しい遺体を引き上げ、劣化の始まる前に最低限の証拠収集を始めます。そのため裁判に遅れてしまったケイ。判事から罰金を科せられ、弁護士から不当な扱いを受けるとともに、遺体収容現場を映したニュースが被告の有利になるよう法廷で利用されます。また、この遺体の主ペギー・リン・スタントンは、マリーノのツイッターのフォロワーだっためマリーノが殺人の容疑者として疑われます。しかし、ケイの注意深い検死と調査によって、ペギーの事件とカナダで起きた古生物学者および裁判の被告であった億万長者の夫人の行方不明事件との関連が明らかになり、一連の事件が連続殺人であることが判明します。

ケイが局長をしているCFCの最新の検死技術にはいつも驚かされますが、ここ何作とも、おなじみのメンバー(ケイ、ベントン、マリーノ、ルーシー)の心理描写や状況変化に多くの頁が費やされ、ミステリーとしての面白さは低下しているように感じ、残念です。

 

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