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【ライブが観たい】架空のバンドが出てくる映画5選

加藤広大 加藤広大


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5. バンディッツ(Bandits)

最後は1997年のドイツ映画「バンディッツ」に登場するバンディッツなる女性4人からなるバンドです。

この映画、同名の作品もありまして、検索すると非常にややこしいことになっていまして、何なら違うバンディッツのほうが有名ではありますが、今回は有名ではないほうの「バンディッツ」です。

話の筋は単純明快。刑務所内で知り合った4人の女囚がバンドを組み、警察のパーティーで演奏する直前に脱走し逃亡を繰り広げるうちにつれて、彼女たちがレコード会社に送った楽曲がヒットしはじめ、いろんな意味で有名になって行くというお話です。

冒頭で描かれるバンドの演奏シーンで彼女たちが演奏するのはボブ・ディランの『All Along the Watchtower』、ジミ・ヘンドリクスからニール・ヤング、ブライアン・フェリーまで、多くのアーティストにカバーされている説明不要の名曲です。90年代のUKロック風から『The Runaways』風のストレートなガールズ・ロックなどなど、オリジナル曲も秀逸なのですが、象徴的な曲ですのでこちらを紹介させていただきます。

Reference:YouTube

刑務所のバンドと聞くと、お話の中だけというイメージを持たれるかもしれませんが、事実は小説より奇なりです。今年のグラミー賞、最優秀ワールドミュージック・アルバム部門にて、アフリカのマラウイにあるゾンバ刑務所の囚人と看守で結成されたバンド、ゾンバ・プリズン・プロジェクトなるバンドがノミネートされていました。詳しくはこちらをどうぞ。

またまた「スティル・クレイジー」と被りますが、架空のバンドと実際のバンド、両方とも刑務所で生まれたバンドを聴き比べてみると、音楽性は違えどなかなか面白いものがあります。

映画に話を戻しますと、ドイツ映画ですのでキャストの名前がカーチャ・リーマン、ヤスミン・タバタバイ、ニコレッテ・クレビッツなどなど、まったく覚えられない点を除けば大いに楽しめますし、役名はエマやルナなど簡単な名前になっていますので心配はありません。

もちろんサウンド・トラックもフルアルバム、完全に1バンドとして完成された作品となっており、映画を未見のまま購入しても問題ないほどのクオリティです。

すっかりヘドウィグとか入れ忘れている気もしますが

以上、架空のバンドが出てくる映画をご紹介させていただきました。「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」や「爆裂都市」など、まだまだたくさんあるのですが、今回はこの辺で。そろそろ全国津々浦々で夏フェスが開かれる時期です。それに合わせてこういった映画を観てみるのもまた一興ですね。

また、叶わぬ夢ではありますが、“映画に出てくる架空のバンドだけ集めたロックフェス”もいつか観てみたいものです。レーベルや音楽性、大人の事情という垣根を越えて、どこかの酔狂な石油王あたりが金に物を言わせて開催してくれることを切に祈ります。

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