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【ライブが観たい】架空のバンドが出てくる映画5選

加藤広大 加藤広大


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ここ10年ほど、史実を元にした音楽映画の秀作が、数多く製作されています。ブライアン・ウィルソンの半生を映画化した「ラブ&マーシー/終わらないメロディー」や名門チェス・レコードの隆盛を描いた「キャデラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語~」、これはドキュメンタリーになりますが、スターの後ろで歌い続けるバックシンガーたちに焦点をあてた「バックコーラスの歌姫たち」「永遠のモータウン」「ジェームス・ブラウン/最高の魂を持つ男」などなど、数え上げたらキリがありません。

もう毎年毎年、むしろ毎月制作情報が流れたり、公開情報が流れたり、公開されたりしているほどでして、観る側が追いつきません。後々自分の人生を振り返ったら「2010年代は音楽映画とゾンビ映画/ドラマしか観ていなかった、あとマッド・マックス」と、思ってしまうくらいには多くの音楽映画、ゾンビ映画、マッド・マックスが制作され、しかも良作が多かったという結果になるでしょう。

話を戻しまして、そんな“史実を元にした”実在のミュージシャンを描いた作品も良いですが、架空のバンドが登場する作品にも素晴らしいものが多く、中には映画の中を飛び出して、たとえば「スワロウテイル」のYEN TOWN BANDのように実際に現実世界でライブをおこなう。なんて幸せな作品も存在しています。

そんなわけで、今回は「架空のバンドが出てくる映画」のご紹介です。2010年代とか言っていた割には昔の作品も多いですが、こればっかりは好きなのでご容赦願えますと幸いです。

1. はじまりのうた(Begin Again)

2013年にアメリカで制作された映画、ジョン・カーニー監督の「はじまりのうた」は、近年では最も素晴らしいと言っても過言ではないほどの音楽映画でした。劇中で主人公のグレタ(キーラ・ナイトレイ)は落ち目の音楽プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)と出会い、ダンは彼女の歌に惚れ込み、レコーディングするためにバンドメンバーを調達し、路地裏から地下鉄構内など、NY中のあらゆる場所で音源を録音し、デモテープを作ります。その「ストリートで作った」中の1曲がこちら『Tell Me If You Wanna Go Home』。劇中でも大事な役割を担った名曲です。

Reference:YouTube

この映画、全体を通して暖かく、嫌なやつが誰一人として出てこない、と書くと牧歌的でちょっと退屈なイメージを抱いてしまうかもしれませんが、本当に優しくて、暖かくて、音楽にもそれが見事に反映されています。使い古されて化石化したクリシェをあえて使うならば「音楽のマジック」がこれほど幸せに引き起こされる映画はそうそうありません

何よりですね、キーラ・ナイトレイが可愛くて可愛くてもうしょうがないんですよ。私、生まれ変わったらキーラ・ナイトレイの顎になりたいと思うくらいには、この映画を観て彼女のことが大好きになりました。

劇中、彼女の顔が2時間アップで映り続けたとしても、映画としてのクオリティは損なわれないくらいのチャーミングさを持ち、観客(主に私)の心を掴んで離しません。そして歌声も最高です。女優が歌手の役をやり、劇中曲を歌う映画は多くありますが、彼女の歌声と技量は確実にミュージシャンのそれであり、「あれ? キーラ・ナイトレイってミュージシャンだったっけ?」と戸惑ってしまうほどです。

同じ顎が出たミュージシャンとしては「フェアグラウンド・アトラクション」のエディ・リーダーがいますが、そうですね、キーラ・ナイトレイはエディ・リーダーと比較しても遜色ないほどの“うた”を持っていると褒め称えてもよいでしょう。

ぜひ、聴いてみてください。気に入ったら映画も観てください。絶対に後悔はさせないとお約束します。

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