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【ライブが観たい】架空のバンドが出てくる映画5選

加藤広大 加藤広大


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4. スティル・クレイジー(Still Crazy)

「バンドメンバーの誰か」にフォーカスしすぎてしまったので、バンド全体で素晴らしいと思える映画も1作ご紹介しましょう。

かつて伝説のロックコンサート「ウィズベック・コンサート」で解散してしまったストレンジ・フルーツが20年後にカムバックを果たすべく、スティーブン・レイ演じるトニーを中心にバンドメンバーを説き伏せたり、ツアーを回ったりと、すっかり忘れ去られてしまったオヤジのバンドが奮闘する笑いあり、涙ありの傑作コメディが「スティル・クレイジー」です。

Reference:YouTube

この、忘れ去られた人や物事がカムバックを果たし、再び栄光を手に入れる。または落ち目の人生から、新しい目的や生きる意味を見つける。という構造は、誰にでも受け入れやすく口当たりのよいものですが、それ故「ああ、あるある」的なマンネリを産みがちです。が、本作は「バンド」というフレームを利用することにより、その“あるある”を落ち目になったミュージシャンあるあるに見事に変化させ、しっかりコメディとして仕上げることに成功しています。

ヨガや瞑想にハマるボーカル、頑固で真面目なベース、だらしないドラマー、そして後で登場しますが精神病のギター、どれもこれもステレオタイプを掛けあわせて作り上げたようなキャラクターは、音楽好きには“あるある”を楽しめますし、その良いあるある具合は、“バンドマンツアーあるある”まで発展し、まるで本物のバンドのドキュメンタリーを観ているかのようです。

ちなみに、2009年のアメリカ映画で「アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち」というヘヴィ・メタルバンドのドキュメンタリー傑作がありましたが、2本立てで観ていただくと、この映画の素晴らしさがより際立つかと思われます。それほど長くないドキュメンタリーですのでぜひ。両作とも、大いに笑って、心から泣けます。

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