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【やっちまった!】レコードを買うためだけに、東京から仙台まで旅行した話

加藤広大 加藤広大


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音楽好きにとって、そのコレクション、たとえばレコードの収集などは、ある意味「修行」です。雨にも負けず、風にも負けず、雪と夏の暑さには若干負けながら、不健康な身体を引き摺って、東にレア盤あれば行って購入し、西にレコードフェアがあれば行ってレコード漁りをしなければいけません。そのストイックなどうかしてる姿勢は、収集家の背負った宿命と言い換えてもよいでしょう。

私もレコード収集という修行をはじめてはや十数年経ちますが、上に書いたように何がしかのお得な耳寄りな情報があれば、これはもう何を差し置いても行かねばなりません。

山下達郎の『JOY』というライブアルバムがあります。このアナログ盤、現在中古でプレミアが付いておりまして、そのお値段約40,000円(程度にもよります)。割と前、某バーでその話になったとき、とある客曰く、

仙台はレコードが安い。JOYは2万円くらいで買った」
と言うものですから、
「これは確かめに行かなければいけない、安いレア盤が売れてしまう前に」

と思い、実際にレコードを買うためだけに2回ほど仙台に行った結果を音楽好きな方向けの旅行ガイド仕立てにして公表しようというのが、今回の趣旨です。

仙台その前に、東京駅でお買い物

「腹は減っては戦は出来ぬ」と昔から言いますが、レコード収集のような「修行」も腹が減っていれば頭も働かず、意識は朦朧、エサ箱(レコードが入っている箱)を漁り「これだ!」と思うヤバめのブツを購入し家に帰ったところ、同じレコードをすでに3枚も持っていたという悲劇を引き起こしてしまう可能性がありますし、実際に数度経験しています。

ですので、仙台に行く前には必ず駅弁を購入し、車内で食すべきです。東京駅にはさまざまな飲食物が販売されていますが、中でも日本中の駅弁が集結した駅弁屋「祭」はレコード収集の前には最適なウォーミングアップになります。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/02/ekiben_matsuri.jpgまるでレコード屋のような佇まいの駅弁屋「祭」(出展:日本レストランエンタプライズ

各地自慢の駅弁がまるでレコード屋のように並んでいる店内は、ジャズ、プログレ、ロック、フォークと音楽のジャンルがあるように、野菜、肉、魚、おつまみ系などなど、多岐に渡る種類の弁当が所狭しと展開されています。その弁当ジャケットに溢れる情報とデザインは、まさにレコードのそれと同じなのです。

ここで「どの駅弁が美味しいのかなあ」など考えて、ネットで検索してしまうのはご法度です。親切に中身の写真付きで解説されているものもありますが、これはいわゆるレコード屋の「一口コメント」みたいなものですので、盲信して購入すると痛い目を見る場合があります。ですから、ここはジャケ買いの一手です。自分の直感を信じて一番グッと来たデザインが施された駅弁を購入するべきです。

しかし、いざ購入し食してみると、いまいちな場合もあります。実際、わたしは今まで仙台レコード購入の旅に2回出かけているのですが、この方法で2度失敗しています。でもそれがいいのです。成功談より失敗談のほうが面白いお土産話にもなりますし。

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