そうなると、そのビジネスや社会に身を置く個人も同じような対応が求められます。専門能力のみならず、環境の変化にも対応でき、異質な人ともコミュニケーションがとれる人材。技術分野で言えば、自分の知らないテクノロジーでもコーディネイトしてひとつの新しい技術に作り替えられるような能力です。そして、スピード感。早く知り早く理解し、早く行動できる。これにチャレンジ精神が加わり、守りではなく攻めを主体とできる。そんな人材が、今後求められていくことでしょう。
行動しないことには、なにも変わらず、なにも状況がつかめません。その意味では、最近の日本の経営者は大手企業ほど失敗を恐れているように感じます。わが身の安定を考えれば社員もチャレンジしたくなくなってしまう。「縮小かつ変化を迫られる時代」は、そのあたりから見直さないとならないかもしれません。