• MV_1120x330
  • MV_1120x330

日本の人口が減っていく時に、ビジネス環境はどうなる?

沢葦夫 沢葦夫


LoadingMY CLIP

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今回の国勢調査で、日本の人口が減少に転じたと報じられたのは記憶に新しいですね。晩婚化と結婚しても子供を持たない家庭が増えました。経済格差が開き、子供が持てないという人もいる。子供が生まれなければ、人口は減る一方になるのは当然の帰結です。そして寿命が延びている。「少子高齢化」とマスコミなどでこの言葉を耳にするようになって久しいですが、いよいよ本格的に人口が減少に転じてしまったのです。

かなり以前から予測されていた人口減

ここ1、2年「人口減少」の話題が増えたような気がします。なんだか「いけねッ、減っちゃう!」と、今まさに気づきましたと言わんばかりですが、実はもっとずっと昔から予測されていたことなのです。騒がれるようになったのが、遅すぎるような気がしないでもありません。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/12/machi20161219tobi-jinko.png

バブル経済の頃は、入社したばかりの事務職の女性社員が100万円近い賞与をもらっていたと聞かれます。歩いてほんの15分の距離もタクシーを使い、会社に請求していました。終電すぎの六本木交差点は、まだ遊ぶ組とタクシーで帰宅する組に分かれ、我先にと道に出て空車の争奪を繰り広げました。週末の夜はどこの街もタクシーが不足気味だったのです。

しかしその頃、すでに我が国の人口の減少は予測されていました。正確にはもっと以前かもしれません。いずれにせよ、私たちにも分かるような明確の人口減への対処策があったようには思えない。あったにせよ、結局人口が減ってしまっているので、手を打ったとは言い難いでしょう。

さらに周知の事実ではありますが、先進国の中でもっとも人口の減少が大きいのが日本なのです。それを考えるとちょっと恐ろしい気がしてきます。戦後からずっと人口が増える社会しか企業も経験していません。ビジネスはこれまで、緩やかな追い風の中にいたと言えそうです。それが今後は、若干の逆風の中での営みとなるのです。

街角のクリエイティブ ロゴ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP