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転職した先のメールがほとんど英語で焦った件

沢葦夫 沢葦夫


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英語脳は必要

「英語脳」とは、「英語の語順で理解できる能力」ではないでしょうか。和訳とは、主語と述語、目的語などを入れ替えて日本語にすることです。そうではなく「I love you.」を、「わたしは、あいします、あなたを」とストレートに理解できる力です。

「英語脳」でもうひとつ思い当たるのは、「解らない単語を飛ばしても大意がつかめる」でしょう。日本人同士の日本語の会話でも、すべての単語を脳が捉えているわけではありません。13時を3時に聞き違えることがあります。しかし「今夜は良い星空だね」を「今夜はすき焼きを食べようか?」と理解してしまうことはありません。英語のコミュニケーションでも、大意を捉えることをまず目指します。細かい部分は、後で聞き返したりメールで確かめたりできるからです。

英語脳をつくるには、簡単な英文を読むことから始めるのがいいと思います。このときは訳さずた辞書も使いません。一定の速度で最初から最後まで英語のままで黙読します。大意を日本語にして思い浮かべる必要もありません。日本人でもI love you.は訳さないでも意味がつかめます。それが長くなったイメージです。

そして書くことが2番目だと思います。英語が書ければ後に議事録などで確認ができます。現在のビジネスはメールやチャットがコミュニケーションの多くを占めるので、書けるだけでもかなりの仕事ができます。そして書くときも日本語の下書きをしてはいけません。難しい日本語表現を避けるためです。知っている(すぐ頭から出てくる使い慣れた)単語のみで、頭から日本語で作文するように英文が書けるようになることが大切です。

このトレーニングに一番なのは、外国人のメール友達を持つこと。ただし一般的な文体で書いてくれる相手に限ります。「ガチでキモい」などを英語で書かれてしまうと「?」となりますよね。英語が母国語ではない人との会話やメールが勉強になると言われるのは、互いに難しい表現を避けるからです。

「中学や高校が文法中心の授業だから話せない」とよく聞きます。私の経験では文法、とくに構文をしっかり覚えたほうが応用がきくので楽なはずです。中学レベルの文法で十分。そのルールで短い文章が書ければ、それを言葉にできる。「書く」は「話す」の第一歩です。

ところでコンピュータ翻訳ですが、ちょっと注意が必要です。ときにはまったく反対の和訳になることすらあります。メールで書いた英文を和訳して文法とスペルミスをチェックする使い方などでは有効。しかし正しい日本語に和訳されるように英文を修正すると、かえって不自然になることもあります。

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