こんにちは、トイアンナです。有名な漫画やアニメ作品から名言をピックアップして英訳し、語学を学びながらあの頃をもう一度思い出すこのシリーズ。今回は原点に帰って超名作である『ドラえもん』の名言をご紹介したいと思います。
今さら何をというところもありますが、『ドラえもん』は藤子・F・不二雄原作の1969年から連載された全45巻の人気漫画。累計発行部数は1億部を超え、アニメも現在まで大好評放映中。子供向けに留まらず近年では「STAND BY ME ドラえもん」のように「あのときドラえもんを観て育った大人世代へ」向けた作品も大ヒットしました。
初期のドラえもんは、もっとブっとんでいた
しかし、初期のドラえもんは現在ほど「心にやさしい」作品ではありませんでした。
な、かんたんだろ。
じゃまなものは消してしまえ。
すみごごちのいい世界にしようじゃないか。
引用:藤子・F・不二雄(1969年)『ドラえもん』 小学館
これはファンの間で有名な「どくさいスイッチ」というひみつ道具を勧める『ドラえもん』のワンシーン。スイッチを押すだけで、嫌いな奴を消すことができるという恐ろしい兵器です。いやぁ、いい顔してますねドラえもんさん。
この「どくさいスイッチ」、実は独裁者を懲らしめるための道具でした。隠し機能で消す前の姿に戻すことができ、独裁者を反省させるのです。こうして「みんな消えてしまえ」という究極呪文を発してしまったのび太も、本当に人類滅亡させちゃったエヴァンゲリオンとは違って平和な日常へ戻ることができたのでした。
強烈なひみつ道具やエピソードで、読者に教訓を与えるドラえもんの魅力。今回も英語を学びながら「単なるじ~んとくるセリフ」に留まらない『ドラえもん』のパワーをぜひ知っていただきたいと思います。