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イカした盤からおもしろ盤まで、顔面アルバムジャケットの世界

加藤広大 加藤広大


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顔ジャケの未来は明るい

過去の音楽ばかりを出してしまいましたが、最近でも強烈な印象を残す顔ジャケは存在しています。FKA twigsの『LP1』はその代表作だと言えるでしょうし、Adeleも『19』から『21』でちょっとヒキになったなと思ったら、『25』でフィル・コリンズスタイルの顔面レイアウトデザインをぶち込んでくるなど、まだまだ顔ジャケデザイン界の未来は安泰であり、明るいと言えるでしょう。

 
そういえば、そもそもなぜ顔ジャケが生まれたのか? については、ちょっと一次資料を当たりきれていないので分かりませんが、推測するに「アーティストの顔が見えてた方が売りやすいよね」「演奏している人が写っていたほうが分かりやすいよね」または「ポートレート一発の方が予算少なくていいよね」などなど、複合的な理由、大人の事情、デザインの流行の流れなどが複雑に絡まりあった結果、今なお生産され続けているのではと思います。

そして、デカデカと顔を配置するだけのデザインというのは、デザイナーの腕の見せどころでもあると思います。ストレートに顔面だけにするのも良し、文字入れをするのも良し、加工するのも良しです。ひとつのアルバムには、楽曲はもとより、ジャケット・デザインを手掛けたデザイナーの工夫や技術、そしてある意味苦悩も凝縮されています。

たまにはジャケットを眺めながら音楽を聴いてみるのもオツなものです。CDショップや配信サイトで顔ジャケを見かけたら、あれこれと突っ込んだり、感心していただけますと、アーティストも、デザイナーもしてやったりと、冥利に尽きるのではないでしょうか。

街角のクリエイティブ ロゴ


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