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イカした盤からおもしろ盤まで、顔面アルバムジャケットの世界

加藤広大 加藤広大


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代表的顔面アルバムジャケット

顔面アルバム・ジャケットの中でも、もっとも有名なアルバムジャケットと言えば、King Crimson(キング・クリムゾン)が1969年にリリースした、『In The Court Of The Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)』でしょう。聴いたことはなくとも、どこかで一度はご覧になったことがあるかと思います。

 
このイラストを描いたのはバリー・ゴッドバーという無名のアーティストでした。彼はこのアルバムが発売された数カ月後にこの世を去っています。24歳にして、最初で最後のジャケット・デザインだったそうです。彼が生きてイラストレーターとしての道を歩み続けていたならば、その後どれだけのアートワークを遺したのか、もし・・・は禁句かもしれませんが、ついつい考えてしまいますね。

『クリムゾン・キングの宮殿』はイラストでしたが、写真の顔ジャケの名盤も1枚添えておきましょう。マイルス・デイヴィスが1986年にリリースした『TUTU』です。

 
顔をレイアウトしたアルバム・ジャケットデザインに解答があるとすれば、まさに正しすぎる顔ジャケです。これ、暗い音楽バーとかでうっすら見えるとビクッとなるくらい怖いんですよ。それだけデザインと写真の力が大きいということなのですが、それもそのはず。レイアウトしたデザイナーは石岡瑛子、一瞬を切り取ったカメラマンはアーヴィング・ペン。ファッションフォト(似非ドキュメントではない、素晴らしい)の匂いがするのも納得のグッドデザインです。

さて、今紹介した2枚は数十年前のものでしたが、「顔ジャケ? どうせ昔の曲ばっかりだろ」と思うことなかれ。今でも大量の顔面が、日々印刷工場で刷られているのです。

街角のクリエイティブ ロゴ


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