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アートワークが秀逸な、冬っぽいデザインのアルバムジャケット7選

加藤広大 加藤広大


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Flight to Denmark/Duke Jordan(私物)

パッケージされて発売される音楽はその楽曲はもとより、ジャケットのアートワーク、ライナーノーツのデザインなどなど、さまざまな要素が合わさった総合芸術です。今や死語かも知れませんが、「ジャケ買い」なんて言葉もあるくらいです。散々失敗した思い出が蘇りますね。

さて、世の中にゴマンとあるアルバム・ジャケットですが、そろそろ寒くなって来たことですし、「冬っぽい」デザインが施されたアルバムジャケットのなかで、デザイン、楽曲ともに秀逸なものをいくつか見繕ってみようというのが、今回の企画です。

いずれも名盤、名アートワーク揃いですし、自信を持ってオススメできる7枚です。

Flight to Denmark/Duke Jordan

まずは私の中で冬に相応しいアルバムジャケットと言えばコレ。ジャズピアニストのデューク・ジョーダンが、1973年に録音した『Flight to Denmark』です。


Flight to Denmark/Duke Jordan(出典:Amazon

ジャケットをご覧になればお分かりの通り、まさに「冬」以外の何物でもないジャケットでして、写真の静寂感、文字入れのバランスなどどれもグッドデザイン、秀逸です。

もちろん音楽のほうも素晴らしきグッドミュージック。まるで氷柱を叩くようなピアノの音は、冷たくしんみりと心の奥底まで響きます。時折ジャケットに使用されている差し色のように、温かい音色が加わるのも大きな特徴のひとつで、単純には終わらせません。全編どこか寂しげでマイナー調ながらも、その工夫と技巧と優しさが込められた丁寧なつくりは、飽きずに通して聴ける作品となっております。

( )/Sigur Rós

いかにも寒そうな名前だけれども、実はそこまで気温は低くならないアイスランドで結成された、今や押しも押されぬ人気バンドのSigur Rósが、2002年に発売した『()』も、アイスランド、そして冬の冷たさを象徴するようなジャケット・デザインとなっております。


( )/Sigur Rós(出典:Amazon

アルバムタイトルの『()』でマスキングされた寂しげなモノクロ写真の下にSigur Rósのシグネイチャー。シンプルここに極まれりと言ったところでしょうか。

Sigur Rósの音楽を形容する場合、「アイスランドの自然が生んだ〜」とか「ある種宗教的な〜」とか、既に手垢が付きすぎてしまっている感もありますが、端的に言いまして、「さすが、火山のある国のバンドだな」と聴く度に常々思います。冬のキリッとした空気の中で聴くと、空気と混ざりあった言霊が空間や空を飛び交い、我々はつい瞑想してしまうのです。

街角のクリエイティブ ロゴ


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