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「インフェルノ」公開記念。シリーズ、秘密結社、オカルト用語おさらい

加藤広大 加藤広大


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「ダ・ヴィンチ・コード」

ロバート・ラングドンシリーズの記念すべき映画化1作目が「ダ・ヴィンチ・コード」です。公開は2006年、監督は「アポロ13」や「ビューティフル・マインド」のロン・ハワードがメガホンを取りました。

主演はもちろんロバート・ラングドン教授、シリーズ毎に登場するヒロイン的存在はオドレイ・トトゥが扮する暗号解読管のソフィー・ヌヴー


オドレイ・トトゥ(出典:Wikipedia

ちなみに、オドレイ・トトゥといえば、「アメリ」で全世界に向けてキュートを発散しまくった主人公アメリ・プーランを演じた女優さんです。


アメリ時のオドレイ・トトゥ(出典:Miramax

「アメリ」からわずか5年後、あまりに雰囲気が違っていて、これを書くために調べ直したときに驚愕してしまいました。シオン修道会やオプス・デイより、彼女の化け具合の方が謎ですわ・・・。

それはさておき、物語はルーブル美術館の館長であるジャック・ソニエールがフードの男(シラス)に問い詰められ、射殺されるシーンからはじまります。現場に残されたメッセージから、殺人容疑がかかってしまったラングドン教授、捜査に疑念を抱くソニエールの孫娘ソフィーとともに、逃亡しながら謎を解き明かしていきます。トレイラーはこちら。
 

Reference:YouTube

劇中にはレオナルド・ダ・ヴィンチ、シオン修道会、フリーメイソン、オプス・デイ、マグダラのマリア、聖杯などなど、秘密結社や陰謀、オカルト好きを刺激する仕掛けが散りばめられ、それらがテンポよく展開し、織りなされていきます。少し用語の解説、おさらいをしてみましょう。

まず、レオナルド・ダ・ヴィンチですが、これはもう皆さんご存知、ルネサンス期を代表する芸術家ですね。絵画だけではなく、音楽、建築、数学、解剖学・・・などなど、広範囲の分野に渡る超越的な知識とその業績から「万能人(uomo universale)」とも呼ばれています。

劇中ではソニエール館長臨終の際にダヴィンチの『ウィトルウィウス的人体図』を模したダイイングメッセージを遺します。同様に彼が描いた『最後の晩餐』も重要な役割を果たします。


『ウィトルウィウス的人体図』(出典:Wikipedia)

 
次にシオン修道会ですが、本作ではマグダラのマリアとその血統を守っている団体で、オプス・デイと対立する構図になっています。史実だと秘密結社だと言うのにフランス政府の官報に記載されていることはさておき、メロヴィング王朝の復興を目的とし、テンプル騎士団を擁した秘密結社などまことしやかに囁かれ、本作により久しぶりに日の目を見ることとなりました。

しかし、その実態は自称最後の総長であるピエール・プランタールが捏造したものであると、現在ではノー浪漫でフィニッシュとなっております。

一方のオプス・デイ実在するローマ・カトリック教会の組織です。ホセマリア・エスクリバーによって1928年にスペインで創設されました。作中では完全にアブないカルト集団として描かれていました。これに関しては、後に抗議声明を出しています。ここで「抗議をするところがさらに怪しい」と思ってしまうあなたは陰謀脳、気を付けましょう。

ちなみに、ハマりにハマり役だったポール・ベタニー(シラス役)がブッ飛び過ぎていて、オプス・デイに対するあらぬ誤解を全世界に振りまくには充分すぎる強度で熱演しています。

もちろん秘密結社、陰謀論の一丁目一番地であるフリーメイソンも登場します。もはや有名になりすぎて秘密結社どころの話ではないですが、今なお根強い人気とまことしやかな噂を擁しているフリーメイソン。「わざと嘘の情報を大量に流して真実を隠している」と思ってしまうあなたも陰謀脳、気を付けましょう。


お馴染みのシンボルマーク(出典:Wikipedia

そして本作一番のキーアイテムであるのが聖杯。小説や映画など、この手のテーマを扱う作品には度々登場し、さまざまな伝説が残されている聖杯ですが、最後の晩餐の際に、イエスが弟子たちにワインを飲ませるときに使われた杯が有名ですね。「ダ・ヴィンチ・コード」では、イエス・キリストとマグダラのマリアの婚姻関係として暗示されます。

街角のクリエイティブ ロゴ


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