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【説得力ゼロ】絶対にマネしてはいけない5つのプレゼンテーション失敗例

加藤広大 加藤広大


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女性誌編集者に渋谷の食べられる野草特集を提案して呆れられる

これは厳密にはプレゼンとまではいかない世間話の延長のようなものなのですが、知り合いの女性誌編集者にネタの相談を受けたときのことです。

内容を要約すると、それは「健康に興味がある最近の若い女子向けに、お金をかけずに体験できる美味しいグルメの特集をしたいのだけれどもネタがないので何かください」というものでした。

女性誌、しかも健康志向の若い女子向けの話に縁があるわけのない私になぜ相談してきたのかは未だに分りませんが、とりあえず聞いてみるか。的な感覚だったのでしょう。しかし、そんな時にも真摯に、出し惜しみせずに答えなければいけません。もしかしたら後の仕事につながるかもしれないからです。

健康志向だけれどもそこまでお金をかけられない若い女の子に向けた特集として何が相応しいか、数十秒ですが頭をフル回転させて考えます。そこで出てきたアウトプットは「若者の街、渋谷で食べられる野草を採取しこれを天ぷらなどにして味わう」というものでした。

「最近いるじゃないですか山ガールとか、きっと山菜採りとか流行ってるんじゃないですかね? でも、山に行かなくても食えるもんは生えてると思うんですよ。だから専門家と読者モデルを連れ来て渋谷を練り歩いて野草を採取して、どこぞの割烹で一品料理に拵えてもら・・・」
「それはちょっと・・・」

不健康しか取り柄のない私に相談してきた時点でこちらも「それはちょっと・・・」と思っていましたが、反応が悪いなら仕方ありません。ここでも話しているうちに思いついてしまった代案を畳み込むようにかぶせていきます。

「じゃあ、お客さんを水道水だけでもてなす100の方法っていうのはどうですかね? 今や水道がない家庭なんてないじゃないですか? だからほぼすべての人に届くし、何より身近なものだから私もやってみようかな? できるかな? って気持ちになるんじゃないですかね、具体的にはまず汲んだ水道水を・・・」
「それもちょっと・・・」
「いいと思うんですけどね、水道水。なら雀荘飯っていうのはどうですかね? 雀荘で食べるご飯って本当に美味しいんですよ。お金をかけられない女性がターゲットなら、むしろお金を賭けることによって増えることだってある。ご飯も食べれてお金も増えるなら、金銭的に困窮している女子は飛びつきますよきっと! ちなみに私の好きな雀荘飯は恵比寿の・・・」
「賭け事はさすがに・・・」
「じゃあ、どうしましょうねえ・・・」

その後、某女性誌では非常に無難な企画が組まれていました。それでよかったのだと思います。

以上、少しだけですがボツネタを供養させていただきました。プレゼンに失敗はつきものですが、失敗を恐れてばかりだと無難な提案しかできなくなってしまいます。しかし、阿呆な提案ばかりしてしまっては、今度は仕事が来なくなってしまいます。痛し痒しですね。とはいえ、たまには怒られるくらいの提案をしてみると、その後のアイデアがなぜか通りやすくなったりするものですし、時にはそのまま通ってしまい、後に非常に困るということもあります。このあたりも一長一短ですが、せっかく仕事をするのだから、なるべく面白く、そして皆が幸せになれるようなものを作れるように、日々精進していきたいものですね。

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