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【説得力ゼロ】絶対にマネしてはいけない5つのプレゼンテーション失敗例

加藤広大 加藤広大


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削っても何も書いていないスクラッチカードを提案して微妙な顔をされる

美容室のDMを作成することになり、迎えたプレゼンでの一コマです。当初考えていたのはコーム、またはシザーのデザインをスクラッチの銀色をした部分で制作し、削るとお店の情報が出てくるというものでした。しかし、それではありきたりだなと思ってしまったのが運の尽きでした。

せっかくだから、もっと洒落が効いていて、面白みと驚きのあるものを。と考えてしまい、ついネタをコトコトと煮詰めてしまったんですね。そして、ありそうでなかったデザインとして提案したのが、全面スクラッチで、削っても削っても何も出てこないDMというアイデアでした。ちなみに、これは岡本太郎の「座ることを拒否する椅子」にインスピレーションを受けています。

そして迎えたプレゼン当日、猛烈な二日酔いのなかクライアントとのやり取りが始まります。

「ここをですね。全面スクラッチにするんですよ」
「全面ですか。削ると何が出てくるんですか?」
「それがですね。なんと、何も出てこないんですよ!」
「は?」

長い沈黙が続きます。スクラッチを削っても何も出てこないのと同様に、担当の方からは何の反応も出てきません。流石の私もこれにはびっくりしました。

しかし、今回もしっかりと代案が用意してあります。最初に無理目の要求をして、後に小さい要求を伝える。ビジネスでよく使われるドア・イン・ザ・フェイスというテクニックですね。

「他にも代案がございます」
「はい」
「ここをですね。全面スクラッチにするんですよ」
「全面ですか。削ると何が出てくるんですか?」
「それがですね、なんと、もう一層スクラッチになっているんですよ!」

ここまでくると流石に笑ってもらえました。

DMは普通に作りました。

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