船というのは多くある乗り物、輸送機関の一つであることは間違いないのですが、その一方でほかの乗り物と全く違う部分も結構あります。例えば「性別があること」などもそうかもしれません。船は「MS.○○（船名）」と呼ばれるとおり女性です。飛行機や車、電車にはおそらく性別はないのでそこがまず違いますね。
船以外に海外へ渡る手段がなかった時代は、現在に比べて航海もとても長く危険を伴うものでした。その頃の名残でおまじないやゲン担ぎのような独特の文化がいまだに船の世界に残っているのでご紹介しようと思います。
1. 赤道通過の儀式
長いクルーズ中に赤道を通過することがありますが、その際多くの船で「赤道通過祭」といったイベントが行われます。よくあるものは、船で働くクルーによる劇で「海の神様に赤道通過のお許しを請う」といった内容のもの。最終的に船長がプールに落とされてフィナーレを迎えたり、乗客が劇に参加したりと船によって色々です。赤道通過祭はかつて日本から南米へ移民として渡る船でも行われていたくらい歴史が古いものなのです。
