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執事って何をやってくれるの? 船で働く執事本人に尋ねました

齋藤和実 齋藤和実


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バトラー=執事。日本で執事っていうと、漫画のタイトルとか、執事喫茶(今もあるのかな?)とかしか思い浮かばないくらい架空の存在に近い気がします。実際自宅にバトラーがいる家庭はほとんど無いんじゃないでしょうか。しかし海外の高級なホテルや船にはわりとあるサービスで、日本でも大阪のセントレジスなんかは“全室バトラー付き”が一つのウリになっていますね。

お手伝いさんとは何が違うのでしょうか。私が思うに、お手伝いさんや家政婦さんはその方自身が料理掃除洗濯などをするのに対し、バトラーはそういったことを各所に指示取次する役割なのではないかという感じです。「家事」とかそういう範囲に囚われず、幅広くご主人様のリクエストに対応する、のが彼らのお仕事。

で、旅行の際にバトラーサービス付きの船やホテルに泊まることになった場合。じゃあ一体何を頼めばいいのか? 悩みますよね。よくパンフレットなんかにサラッと書いてあるのは「荷造り荷ほどき」をやってくれる、ですが…これ、やって欲しい…ですか? 日本人ならやっぱり、自分の荷物は自分のやり方で収納したいし、他人に触られたくないものもありますよね。まぁそれ以前に一々指示するより自分でやった方がよっぽど早いっていうのも、もちろんあります。

私の知人がバトラーにお願いした唯一のことが、「頼むことないからもう部屋にこないで」だったなんて話もありますが、せっかくのサービスだからそれもちょっと勿体無い。料金に含まれているサービスだし、ナチュラルに使いこなせたら貴族っぽくてかっこいいじゃないですか。

バトラー本人に何をお願いしたらいいのかを聞いてみました

バトラーは女性の場合も。高級な船ではアメニティを選べることが多いです

いわく「レストランやスパの予約とか、ルームサービス、観光の手配、クリーニング、そういう一切合切の窓口にしてくれればいいのです」とのこと。貴族は一々自分で各所に電話したりする必要がないのです。あとは部屋の居心地をもっと自分好みにするために枕やリネン類の素材を変えてもらうとか、毎晩決まった時間にハーブティーを持ってきてもらうとか、船やホテルの部屋を自宅並みのリラックス空間にするためのオーダーは遠慮なく。旅の途中でケンカをしたカップルに頼まれて、ベッドをダブルからセパレートにしたりすることもあるそうです。

逆に頼めないことは、彼らは各ジャンルのサービスに繋ぐ役目なので「疲れたからマッサージして~」とか、そういうのはダメ。マッサージの予約をお願いしましょう。

あと日本人にとってかなり使えるのは、やっぱり「写真撮って!」かもしれないですね。バトラーが付くようなラグジュアリーな旅をしている自分を撮影してもらうためだけに呼ぶのも、全く問題なし。写りに満足するまで撮り直しもOK。SNSにのせるネタを作るために旅をしているという本末転倒な人にも是非、とことん活用して欲しいサービスです(笑)。

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