バーチャル恋人でデートの練習
ポケモンGOがあれだけ流行したのには、やはりAR技術が大きかった。自分の馴染みのある場所、あるいは初めての土地で、今まさに自分が体験しているリアルとゲームのなかのバーチャルが融合されるわけだから、その臨場感とインパクトは大きい。
最近は、VRの恋人のみならず、ARの恋人なども出てきた。自分の部屋に、好みの異性を出現させることができる。これもひとつの恋愛シミュレーションだが、奥手の人にとっては、本物のお付き合いやデートの前の予行演習にもってこいではないか? しかし、あまりに理想的な異性が登場してしまうと、「本物よりこちらのほうがいい・・・」となり、現実の越えなければならない意思の疎通や価値観のすり合わせなどの課題を、忌避してしまう傾向が強まらないとも限らない。そこのところは注意だと思うのだ。だからARはゲームなどの娯楽要素よりも、実践を前にしたシミュレーションとして、現実に即した難しさがあるほうがいいと思う。ARの恋人は、落としづらいほど練習になるのかもしれない。