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フリーランスになるメリットと、絶対気をつけるべき点について考える

加藤広大 加藤広大


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名刺やポートフォリオを予め準備しておく

これは若干デザイン職向けですが、自分はどういう人間なのか? 何ができるのか? を相手に伝える営業ツールは必須中の必須です。営業や初めてのクライアントとの打ち合わせの際、言葉で「できます」と言っても余程己に知名度がなければ説得力がありません。そして「できます」と言ってできなかった場合、それはもうどえらいことになります。

「何が得意で何ができるのか」ということを簡潔に説明するためにも、ポートフォリオを準備しておきましょう。手にとって見られる印刷物の他にも、送付用のPDF、ウェブポートフォリオ、または別途テキストで職務経歴書や今までやった仕事のまとめなども用意しておくと状況によって使い分けられますので便利です。

名刺を作成しておくことも忘れてはいけません。特にデザイン職の場合、相手が一番最初に目にするデザインが自分の渡す名刺であることも少なくありません。また、渡す相手は職種、人柄共に様々です。気合を入れすぎてA2サイズで作成してしまったり、畳鰯に印刷してしまったり、勢い余ってあぶり出しにしてしまったりなど、クリエイティブな名刺になり過ぎないように注意しましょう。

生活資金を貯めておく

資産運用では「生活防衛資金」という言葉をよく聞きますが、フリーで仕事を始める場合も、ある程度無収入の状況でも耐えられる資金を確保しておきましょう。

どれくらい貯めれば良いか? という点ですが、3ヶ月、6ヶ月と諸説あります。これは人によるとしか言えません。自分の資産と直近で見込める収入、どれくらい仕事が取れるかを考えて設定しましょう。

この生活防衛資金は、いざ病気や怪我をして動けなくなった場合にも重宝します。フリーランスで職務の遂行ができない場合、それは収入が無いことを意味しますので、どちらかと言えばそれに備えて用意しておくべきものなのかもしれません。精神衛生上もよろしいでしょう。金さえあれば何とかなります。

ちなみに、別に資金を用意しなくても良い場合もあります。それは「実家が太い」場合です。親が資産家である、もうすぐ多額の遺産が転がり込んでくるなどの特殊事情をお持ちであれば何も恐れることはありません。強くてニューゲーム的なフリーランスライフをお楽しみください。

キャッシュフローを考える

会社員ならば毎月決まった日に給料が振り込まれますが、フリーランスだとそうはいきません。月末締めの翌月末払い、翌々月末払い、よくよくよくよく・・・いろいろです。

3ヶ月後は入金があるのに来月は全く無い、と言った事態も起こりえます。その間乗り切れれば問題ありませんが、そうはいかない場合も往々にしてあります。すると、人は消費者金融で借金をしたり、クレジットカードを駆使したりして何とかするわけですが、そうこうしているうちに金銭の管理が煩雑になり、何が収入で何が支出か分からなくなり、結果、金遣いが荒くなり、3ヶ月後に晴れて入金された際、借金返済ですべて消える。という悲劇が起こります。キャッシュフローは良く考えて、金銭管理はしっかりと行いましょう。

こう書くと悪いことばかりのようですが、メリットもあります。請求書を出したまますっかり入金日を忘れてしまい、ある日いきなり口座に覚えのない金が振り込まれていた。という、家で掃除をしている時に500円玉を見つけるとやたらと嬉しい。という感じに似た小さな幸せを感じることができるのです。

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