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フリーランスになるメリットと、絶対気をつけるべき点について考える

加藤広大 加藤広大


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よく「フリーランスはいいねえ、自由で」「好きなことを仕事にできてうらやましい」なんて言われますが、その実態は、核戦争後の荒野で手製の槍を持って珍妙な踊りを舞いながら、周りに誰もいないのに威勢よく「ワーワー」と奇声を放ち、遥か上空に見える巨大な爆撃機を墜とそうとしている人のようなものです。ガソリンも持っていなければ水もありません。非常に不自由です。そして好きで槍を振り回しているわけでもありません。生きるために、万止むを得ずワーワーやっているのです。

もちろん槍で飛行体は撃墜できませんし、時折無慈悲に放たれる爆弾によってあっけなく爆散。その血肉は土に還ってしまうのです。中には某マックスのように強靭なタフネスと主人公補正を有したフリーランサーも居ますが、それはごく一部の話です。

某マックスの話がでましたが、フリーランサーを荒野で槍を振り回しながら裸一貫で生きている人だと考えると、ひょっとするとウォーボーイズはブラック企業で洗脳された会社員なのではないか? と思えて来てしまいました。このままだらだらと前口上を続けると、いつの間にかイモータン・ジョー率いる「シタデル砦株式会社」の福利厚生について考える記事になってしまいそうですので話を戻そうと思います。何の話でしたっけ? 「フリーランサーが荒野で生き抜くために持ちたい槍10選」でしたっけ? 違いました。槍の話ではありません。フリーランスの話です。フリーランスになる際に気を付けるべき点です。

結論から言ってしまうと、「死ぬな!」としか言えないのですが、これでは原稿にならないので、いろいろと自分の人生を振り返って考えてみました。

フリーランスは増加傾向なのか?

その前に、最近は「フリーランスで自由な働き方」や「独立して収入アップ!」など、景気の良い見出しが踊っています。これだけ見ているとフリーランスという働き方がなんだか流行っているようですが、実際のところ、社会という名のウェイストランドでフリーランサーは増加しているのでしょうか?

ランサーズ株式会社が先日発表した「フリーランス実態調査2016」では、フリーランスの人口は今や1,000万人を突破したと報告されています。しかしこれは、副業や複業、自由業も含めた「広義」の人数ですので、個人事業主、法人経営者で1人で経営している方に絞りますと、これは全体の29%、310万人ほど存在するようです。

310万人と言えば、だいたい茨城県と静岡県の間くらいの人口です。茨城県の総人口と同じくらいの人間が荒野で槍を振り回している。そう考えるとかなり多いような気がしますが、総務省統計局の「労働力調査(基本集計) 平成28年(2016年)2月分結果」によると、就業者数は6,351万人ですから、ここから見ると何らかの仕事に従事している人のうち、フリーランスとして個人事業主、法人経営を1人で営んでいる方は、おおよそ100人に5人の割合で存在することになります。雑な計算で申し訳ありませんが、これが本筋ではないので勘弁してください。

そう考えると意外と少ないですね。クラスに1人か2人いるくらいの割合でしょうか? 感覚的には学校でうんこを漏らした経験がある人の割合より少なくなりました。ただ、就業者数は従業者数と出向・派遣による受入者数に休業者を加えた合計数のことですので、もう少し割合は増えるでしょう。また、職種によっても独立する、しないの振れ幅は大きいかと思います。

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