BIRDMANでの初の海外案件は?
編集部:BIRDMANでの初の海外案件は何だったのですか?
稲田:最初は資生堂のグローバル案件です。シンガポールのShiseido GroupのShiseido Travel Retailから直接お話を頂きました。
編集部:広告業界でしょっぱなの仕事。勝手が違うので辛くなかったですか?
稲田:いえ、ものすごく楽しかったです(笑)。
編集部:いきなり楽しかったんですか?
稲田:いきなりかなりの裁量を与えてもらったので、とてもやりがいを感じました。あと、コスメやファッションという自分のファッション業界での経験が生かせたのも大きかったかもしれません。結果的にクライアントもクリエイティブチームも凄く満足できる仕事になったので、今でも大切な想い出です。
シンガポールのチャンギ空港内に期間限定で設置されたイベントスペース
BIRDMANはインタラクティブサイネージと、iPadアプリの開発をし、現地の設営にも携わった
編集部:NIKEの案件にはどういった経緯があったんですか?
築地:資生堂の案件から立て続けに海外から案件がきまして、その1つがParty NYからお話を頂いた「NIKE UNLIMITED STADIUM」でした。エージェンシーのBBH Asia Pacificはシンガポール、そしてParty NYはニューヨーク、さらに実地場所はマニラと、とにかく世界中バラバラだったので連携が大変で。
編集部:そこでプロジェクトマネージャーとして軸になったのが稲田さんなんですね。
稲田:丸々1ヶ月マニラに行って、エージェンシーのプロデューサーからクリエイティブディレクター、施工会社まで、全てのやり取りをしました。
編集部:その後は、エージェンシーと話をされたりしているんですか?
稲田:案件自体は終わってしまったんですが、BBHのクリエイティブチームとはずっとコミュニケーションをとっています。まだブレスト状態なんですけど、「こういったのがやりたい」という話をしたり、「アートディレクターとして入ってよ」と言って頂いたり、とても良い関係が続いています。
2016年に期間限定でオープンした、陸上トラック、アンリミテッドスタジアム
BIRDMANは企画から演出、システム、実装、デザイン、アプリ等の制作に携わった