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男の子の戦いごっこ【連載】松尾英里子のウラオモテ

松尾英里子 松尾英里子


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「うちでこんなこと言っていたんですよ~」と、幼稚園の送迎の際、園長先生に話してみた。すると学者でもある園長先生は、学説を織り交ぜ色々教えてくださった。

チャンバラごっこや戦いごっこ、人を押す叩くなどの幼児の行動は、どの子にも多かれ少なかれ見られる。誰しも他者に対する攻撃性というのは持ち合わせて、その理由は様々な説があるが、これ、という答えがあるわけではない。ただ、一つ言えるのは、人間として持ち合わせている攻撃性を自分でどうコントロールできるようになるかが大事。すべてを「危ないからダメ!」と制していくと、自分で自分の攻撃性を認知しないまま大きくなってしまうことになる。だから、その実地訓練として、ある程度の戦いごっこは幼児期にはあってもよい、ということだった。

そうか、誰しも持ち合わせているのか。そして、ダメダメと制することも、また良くないのだな。もしかしたら、息子もそのうち戦隊ごっこにハマる日がくるかもしれないな。そうでなかったとしても、妹へだったり、お友達へだったり、何らかの攻撃性を見せるのかもしれないな。いや、もう見せていたのかな? 園長先生のお話は、いつも目から鱗である。すべての過程が明日に繋がる幼児期、ひとつひとつの行動をおおらかに、且つ、注意深く見守る毎日である。

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