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男の子の戦いごっこ【連載】松尾英里子のウラオモテ

松尾英里子 松尾英里子


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男の子、といえば、乗り物、虫、戦隊モノ、というのが私の中での方程式であった。息子が2歳で車に猛烈にハマった時(詳しくは、乗用車を見て、その車種を言い当てるのにハマった時)は、いよいよコイツも少年になってきたな~とわけもなく嬉しく思ったものだ。

初期の頃は「ママ~、あれはミニクーパーエス? それとも~クロスオーバー?」とか聞かれて「そんなの分かるかー! 知らんわ!」と思っていた私だったが、街中で毎度毎度車種言い当てクイズをさせられたり、東京モーターショーに連れて行かされたり、各社のカタログを絵本的に読まされたりしているうちに、いつの間にやら「あ、見て! クラブマンだよ!!」などと息子と大盛り上がりできるようになった私は、もう立派な男の子ママだと、我ながら思う(注:出てきたカタカナ用語は、ざっくり言うと、すべてミニクーパーの仲間である)。

ところで、そろそろ次のハマりものに移行してもいいのでは、と思うのだが、一向にその気配がない。虫も、戦隊系も、周りには随分夢中になっている子がいるのに、我が息子はとんとである。特に、戦隊モノ、ひいては戦いごっこに関して、息子はまるで興味を示さない。私ですら、幼稚園の頃、仮面ライダーの最終回の放送が終わってしまった時には、悲しくてコタツにもぐって泣いたというのに・・・。もしや、育てる段階で、何かしら息子の牙を、私がそぎ落としてしまったのではないか・・・と不安になった。

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