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アートディレクターとスマホ【連載】広告代理店の現役アートディレクターが語る

中村征士 中村征士


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3. スケッチを描く

だいたいのアイデア像がみえてきたら、アイデアスケッチを描きます。サムネイルくらいならば移動中にスマホでたくさん描いてしまって、後日冷静な目で見比べたり追加しながら提案の精度を上げます。この点だと、細かいスケッチが描きづらいのがスマホの弱点です。その点タブレットはスクリーンが広いのですが、ペンの感度がよくなくてペーパーレス化をあきらめてしまいました。だから今は、スマホでサムネイル→紙とペンでラフスケッチ、というステップで進めています。ポータブルのスキャナを持ち歩いて出先のホテルからスキャン、pdfで送信みたいなこともあります。

4. 資料を集める

スタッフ内でだいたいの絵づくりにOKが出たら提案用のカンプをつくります。そのカンプのために写真の資料を探します。自分がつくりたいビジュアルのイメージはどんなものなのかを確かめていく作業です。写真ビジュアルをざっくり分解すると、背景とメインの被写体(人物モデルや商品)に分けられます。背景の場所はどんな場所か? 天気は? 光は? モデルの年齢は? 目線は? ポーズは? 衣装は? など。写真に写っているほとんどのものをコントロールしなければならないので、なるべく写真の資料を集めた方がいいのです。多くのスタッフと誤解なくイメージを共有するためです。

スマホはキレイなセンスのよい写真を探すのがとても得意なので、ここでかなりの威力を発揮します。キチンと考えていない打ち合わせも、出勤中にいい資料を探して乗り切ることができます。

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