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アートディレクターと食べ物【連載】広告代理店の現役アートディレクターが語る

中村征士 中村征士


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美味しそう! の裏側

カレーのポスターやCMのビジュアルを想像してください。味にこだわりのありそうなモデルさんやタレントさんが、スプーンを持って美味しそうに口に運びます。問題はそのスプーンです。カレーを食べる人はカレー皿から自分の食べる分だけすくって食べます。カレーをすくうとスプーンの下の部分にはカレーがつくはずなんです。でも、モデルさんが口に運ぶスプーンは奇麗なまま。洗ったままのピカピカの状態なのにご飯とカレーがひとくち分載っているのです。CMだとそんなシーンは一瞬ですからあまり気にならないかもしれません。でもよく見てみると、商品を少しでも美味しそうに見せようとする工夫が広告の中にはいっぱいあります。全ては、商品を少しでもよく見せるためにです。

言葉の説得力だってもちろん大切です。でも食品にに関してはビジュアルの役割がかなり大きいので、撮影の現場ではギリギリまで、ああでもないこうでもないと試行錯誤します。

街角のクリエイティブ ロゴ


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