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幼稚園が「日常」になるまで。ただいま、アイドリング中【連載】松尾英里子のウラオモテ

松尾英里子 松尾英里子


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そんな中、この生活リズムの変化のあおりを誰よりも食らう形になったのは、来月1歳になる娘である。今までは午前中にたっぷり2時間昼寝をしていた彼女だったが、兄の送り迎えに付き合わされて、すっかり昼寝のタイミングを失ってしまった。おまけに朝は6時に起こされる。たまに移動中の抱っこひもの中でうつらうつらすることはあっても、やはり本当に休まる体勢ではないのか、ほんの30分程度で目を覚ます。「赤ちゃんは眠くなったらどんな状況でも寝る」と、某育児本で読んだことがあったが、いや、そんなことはないなと今は思う。入眠の時にジャマされれば、一度は目が覚めてしまうし、気分が良いわけがない。かくして睡眠不足ベイビーの完成。まだうまくリズムをつかめないでいる。第二子の宿命で仕方ないとはいえ、気の毒だ。

幸い息子は、それなりに楽しそうに幼稚園に通っている。誰かが言っているのを聞いたのだろう、「へんしーん!」と他人に向かって叫ぶのが最近のブーム。こりゃあ、良い言葉も悪い言葉も、あっという間に覚えてきそうだな、と思う。「あしたもようちえんあるの?」とか「夏になったら、どこのようちえんにいくの? 秋は? 冬は?」と聞いてくるあたり、幼稚園という存在が息子にとってはまだちょっとしたイベントであることを意味している気がする。毎日、幼稚園に咲いている花のこと、ウサギとカメとドジョウがいたこと、赤と青のクレヨンを混ぜたら紫になったこと、いろいろ話してくれる。親としては、それが何よりだ。

3年間の幼稚園生活は、とりあえずスタートした。私にとっても、息子にとっても、そして、娘にとっても、幼稚園が「日常」になるには、もう少し時間がかかりそうだ。

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