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子どもを持つあなたに。おすすめ絵本3選【連載】松尾英里子のウラオモテ

松尾英里子 松尾英里子


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春到来。入園入学のシーズンである。我が家ももうすぐ息子の幼稚園の入園式だ。懸案だった息子の入園グッズは、試行錯誤、四苦八苦したもののようやく完成。息子に関する準備は一通り整い、いまは私自身が入園式に何を着ていこうかを考え中である。ちなみに去年、衣類をあらかた断捨離したのだが、それ以降、クローゼットはガラガラ。さらに自分でも驚くほど服の購買意欲がなくなってしまった。息子にとっては一度きりの入園式。たぶん写真もたくさん撮るだろうし、素敵なママでその写真に収まりたいけれども、さて、新しいスーツを買おうかどうしようか。悩む。

それはさておき、突然だが今回は、本を紹介したい。色々な本の中でも特に子どもや私が気に入ったものだ。この春、ご自身やご友人のお子さんに、何かプレゼントしたいなと思われている方のご参考になれば、幸いである。

14ひきのあさごはん / いわむらかずお(童心社)

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/04/9784494006199.jpg
出典:いわむら かずお(1983年)14ひきのあさごはん 童心社

14匹のねずみの物語。森の中の1本の木の根元におじいさん、おばあさん、お父さん、お母さん、そして10匹の子どもが暮らしている。兄弟は生まれた順に数字にちなんだ名前がついている。いっくんがお兄ちゃん、とっくんが末の弟、というふうである。

この絵本の良さは、何といっても、その絵の美しさと楽しさ。野山の風景を優しいタッチで詳細に描き、自然への興味関心を持たせてくれる。また14匹のねずみそれぞれに個性があって、絵を見ているだけで、声が聞こえてきそうである。誰がどこで何をしているか、ページごとに探すのも楽しい。

朝起きてから顔を洗い、ある者はパンを焼き、ある者はカゴをもって野イチゴを積みに行く。そして全員がそろって朝ごはんを食べる、という日常のわずかな時間を描いた物語。丁寧に生きることの尊さのようなものを、大人にも教えてくれているような気がする。

ちなみに、息子のお気に入りは、とっくんがオネショをして泣いているシーン。どんぐりパンが焼けたページを見ると、私は無性にパンが食べたくなる。対象年齢2歳半から。

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