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『鋼の錬金術師』から学ぶ、報われずとも努力すべき理由【連載】トイアンナの超人気マンガ英語塾

トイアンナ トイアンナ


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★ 超訳英語のポイント

○ gain
受験でも出てくる gain (~を得る)ですが、似た単語に get があります。2つとも日本語だと「~を得る」になってしまうのですが、実は重要な意味の違いがあるのです。

get はどんなシチュエーションでも使える「手に入れる」という意味です。特に背景事情や深い意味は込められていないので使い勝手がいい反面、感情を込めたい時には使えません。

gain は価値のあるものを努力して手に入れることを意味します。能力や成果を現すときは、こちらのほうが良いでしょう。ことわざで「No pain, no gain」(苦労なくして利益なし)などと使われるのはこのためです。

ファンタジーだから「gain」できる

『鋼の錬金術師』は、苦しい世界で生き抜く兄弟を描いているようでありながら、実は「代価さえ払えば、与えられる」優しい世界の物語でもありました。ですが私たちは与えられるかも分からないまま、日々代価を支払い続けています。なのに、どうして努力するのか。

その答えは、実は『鋼の錬金術師』の中にありました。エドワードとアルフォンスの兄弟は、決して対価のために努力していたのではなかったからです。途中から国家をひっくり返すような陰謀にまで巻き込まれ、守る対象も弟だけではなくなってゆきました。正直、主人公たちはそっぽを向いて「体さえ手に入ればいいんだ」とアコギな手段を取ることもできたのです。

それでも目の前の人や助けてくれた人たちのために戦うことを決意した、エドワード・アルフォンス兄弟。だからこそ、読者の心を掴んだのではないでしょうか。ファンタジーの設定に甘んじない勇気が、名作を生んだのです。

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