これは、もうやるしかない。
私はすぐに地元の本屋さんに向かい、あの二人が持っていた赤本と同じものを見つけて購入しました。が、『これはスワヒリ語か?』というレベルで全く理解出来ずに泣いていたとき、思春期時代はガン無視をしていた父が部屋にそっと入ってきました。
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おい。おまえ、なんか最近勉強してるじゃないか。わかんのか?
うるさいな、今わかるようにしてんの。
ご、ごめん。これ・・・『ドラゴン桜』。面白いから、気晴らしに読んでみたらどうだ?
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何気なく読んだこの漫画は、生まれて初めて真面目に勉強をするという私に大きなヒントをいくつもくれました。
小学生レベルの算数問題集をかき集めたり、近所に住む生意気な中学生に英語を教えてもらったり、とりあえず色々な人に頼りまくりました。もうプライドもへったくりもありません。やれることはすべてやりました。当時を振り返ったときのツイートはこちら。
学校一怖い鬼体育教師に「 受験に体育関係ないんで休みます」とか言って怒らせるくらいファンキーだった。最後の成績、他の教科はオール5だったのに体育だけ3だったから反省してる。
— はるのん (@miiiiiignon) 16 Février 2015
はい、とんでもない生徒ですね。私が教師だったらぶん殴るかつ単位なんてあげません。3をくれるだけでもいい先生です。ごめんね先生、感謝してます。
季節は秋になり、ようやく小学生レベル問題集を卒業、中学生レベル問題集を卒業し、やっと模試を受けました。
結果はE判定。
ああ、わたしもう限界かなあ・・・とぼんやり思いながら、いつものバスに乗り込み席に座りました。するとなんだか聞き覚えのある、きゃぴきゃぴ声が聞こえてきました。なんと、あの日以来避けていた王子カップルに再び遭遇してしまったのです!