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はるのんビ〇ギャル!? 前編【連載】現役女子就活生の翻弄されまくり日記

はるのん はるのん


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模試、どうだった?

うーん、B判定だったからまだ頑張らなきゃかなっ! 王子くんは?

おれはA判定だった。でも油断大敵だし、同じく頑張んないと。一緒に頑張ろうな?

うんっ♡

・・・涙

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私はこのとき自分で自分に宣言しました。なにがなんでも絶っっっ対に受かってやる!!!

きっかけはかなり不純ですが、しょんぼりしていた胸に再び熱いものがメラメラと湧き上がってくるのを感じました。

このバス事件の翌日から、ちょっと頭がおかしくなったのかな? と思われるくらいにますます力を注ぐようになりました。無心すぎて、あまりこの日以来の記憶が自分の中に残っていないのですが、母親に話を聞くと『え? あのころのはるのんちゃん・・・ちょっとこわかったかな(汗)』と言われたので、本当におかしかったのかもしれません。

12月。やっと高校生レベルの問題が理解できるようになり、赤本に書いてあるポイントや解答に至るプロセスが『ああ、なるほどこういうことね』と思えるようになりました。しかし、まだ自分の力で解答を導くことは難しい。ああ、どうしよう間に合わない。やばい。お腹いたい。バス事件で再燃した私の気持ちは、再び弱火になりかけていました。

ある日母と晩御飯を食べているとき、『もう何やればいいかわかんないよぉ』とぼそっと愚痴をもらすと、母はさらっとこう答えました。

『赤本を、丸暗記するのはどう?』

今考えるとちょっと危ない気もしますが、当時の絶体絶命だった私にはアラフィフの母が女神様に見えるほど、それが画期的なアイデアだと思いました。赤本には学校のすべてが詰まってる。きっと10年分ちょっと暗記すれば、もしかしたら、もしかするかもしれないんじゃん!?

それから私は赤本に解答プロセスから答えまですべてを書き込み、毎日手作りの書き込み赤本を音読することで暗記しました。赤本を手に持ちながらそれを音読するJKの図なんて、想像つきますか? つかないですよね、あなたは正常です。

ご存知の通り赤本は学部ごとに分かれているので、それぞれの赤本10年分ちょっとを死にもの狂いで頭に叩き込み、いよいよ受験当日。

オープンキャンパスにも行かなかった私は、初めて大学というものの中に入りました。席について周りを見渡すと、余裕そうな顔の女の子、頭のよさそうな男の子ばかり。正直押しつぶされそうになりながら赤本を読んでいると母からメールが届きました。

『今日のごはんは、はるのんの好きなニラ玉ですよ。』

このメールで一気に緊張がほぐれ、ニラ玉のためにがんばろうという気持ちになりました。

「では、はじめ」

私の受験は、そして王子との関係はどうなるのか!? つづきはWEBで・・・と言いたいところですが、すでにWEBでした。 

つづきは来週、はるのんでした。

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