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2010年代の音楽映画「今のところベスト5」

加藤広大 加藤広大


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第3位 ラブ&マーシー 終わらないメロディー(Love & Mercy)/2014年

ザ・ビーチ・ボーイズのリーダーであり、まさに天才としか言いようがない作曲/編曲能力を持った・・・と深い説明は不要でしょう。ブライアン・ウィルソンの半生を映画化したのが「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」です。

Reference:YouTube

1960年代のブライアン・ウィルソン(ポール・ダノ)と、1980年代のブライアン・ウィルソン(ジョン・キューザック)のストーリーが交互に展開していきます。

1960年代は、名盤『ペット・サウンズ』の録音が進められていくなか、だんだんとブライアンがバンドから孤立し麻薬に溺れ、精神状態が悪化していく様子が描かれます。

一方、1980年代はすっかり薬漬けになったブライアンと自動車販売店の従業員、メリンダ・レッドベター(エリザベス・バンクス)と出会い、お互い惹かれ合っていくという物語が描かれます。

どちらも面白いですが、音楽好きとしてはやはり『ペット・サウンズ』のレコーディングシーンが見所ではないでしょうか。馬の代わりに用意されたバナナとルーイみたいな犬も、ちゃんと出演していましたね。

当時、ポップソングが大量に制作されていたなかでも、特に名高いユナイテッド・ウエスタンのいちばん小さな部屋で制作された、海のように大きく、深く、揺蕩たゆたう音楽はこうやって作られたのかと、いちいち興奮してしまいます。

しかし一点注意がありまして、ブライアンにあまりに移入してしまうと、症状をもらってしまい、日常生活でも5.1chサラウンド的に幻覚が聴こえてくる身体になってしまう可能性がありますので、ポップコーン片手に気楽に観るのがおすすめです。

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