ギターケースも忘れずに
ストラップと同様に、小物で相手と差をつけたい、ハッタリをカマしたい場合は、ギターケースにこだわるのがお勧めです。
通販で買った19,800円(10点セット)のレスポールをグレッチのハードケースに入れるだけで、メーカー不明のテレキャスをフェンダーのハードケース入れるだけで、電車や街中で、ソフトケースを背負った他のバンドマンを見かけたときに「勝ったな」と無駄に自尊心が満たされます。
出典:SOUNDHOUSE
ですので、ロックギタリストが持つべきギターケースは、ハードケース一択です。さらに、バスや電車を待つ時は、ハードケースに座りながら待つことも可能です。これが非常にかっこいい。ブランキー・ジェット・シティも『15才』のなかでこう歌っています。「ギターケースに座り、クリーム色のバスを待ってたとき」と。
あなたが顔に憂鬱を漂わせ、イカしたギターケースに座ったならば、そこは音楽映画の一場面。ソフトケースを背負った高校生バンドマンは恐れおののき、近くに居た女子は黄色い声をあげながらバッタバッタと倒れていくはずです。もし、ケースをバイクや車に積んで出発したならば、ビートルズの来日よろしく、轍にキスをするグルーピーまで出現するやもしれません。
目指すプレイスタイルを考える〜世界三大ギタリスト〜
ロックギターを弾く場合、機材の他にも、「誰を目指したいか」という目標が必要です。ジミヘンのようなプレイをしたい、ピート・タウンゼントのように腕をぶん回したいなど、真似してみたいスタイルがあれば上達はより一層速くなりますし、「ギタリスト誰が好き?」という面倒くさい質問にも適当に答えられます。
しかし、ロックギタリストとひとくちに言っても、それこそ星の数ほど存在します。誰を手本にしていいかわからない場合は、ベタに三大ギタリストから見繕ってみてはいかがでしょうか。
三大ギタリストとは、元ヤードバーズのエリック・クラプトン、元ヤードバーズのジェフ・ベック、そして元ヤードバーズのジミー・ペイジのお三方のことで、最近では現代の三大ギタリストとして、 ジョン・フルシアンテ、ジョン・メイヤー、デレク・トラックスが挙げられます。
参考までにいくつか映像を観て、その凄さやプレイスタイルを確認してみましょう。
Reference:YouTube
まずはエリック・クラプトンのプレイです。プレイなんですが、まったくエリック・クラプトンに目がいかない映像をチョイスしてしまいました。
ジョン・レノン、エリック・クラプトン、キース・リチャーズ、ミッチ・ミッチェルからなる文字通りのスーパー企画バンド、ザ・ダーティーマックの『Yer Blues』です。クラプトンのみならず、ジョンのギターもいい味出してます。
お次はジミー・ペイジ。レッド・ツェッペリンの『No Quarter』です。
Reference:YouTube
これまた、どちらかと言えば参考にならない映像をチョイスしてしまいましたが、ツェッペリンのすべてが入っていると言っても言い過ぎではない、名曲中の名曲です。深く深く沈み込みそうな静かな音楽のなかで、どれだけ激しいフレーズを奏でられるかも、ロックギタリストとして必要な資質のひとつでしょう。
さて、現代の三大ギタリストからは、デレク・トラックスの奥さんであるスーザン・テデスキと一緒に演っているバンド、テデスキ・トラックス・バンドより『Midnight In Harlem』をどうぞ。
Reference:YouTube
奥さんの横でピッチが合いすぎて逆に気持ち悪いほど最高なスライド・ギターをぶちかましてくれるデレク・トラックスが印象的です。上手すぎてまったく参考になりません。
私、数年前に一度観ているのですが、目の前でギターを弾いてるのに「どっからその音出てんのよ」と、わけがわからなくなり、気付けばあまりの気持ちよさにCCレモンホールで爆睡してしまいました。