数万人、時には数十万人を一度に熱狂させる偉大なるロックスターたち。日本刀を持って暴れた、警察とカーチェイスを繰り広げて公衆便所の便器に向かって銃を乱射したなどなど、面白いエピソードには事欠きません。
今回はそれらを踏まえて、エピソードを集めてみたり、勝手なイメージもでっちあげて、ロックスターあるある的なものを作成してみました。
結論から言えば、随分と70年台仕様のロックスター像が出来上がってしまいましたが、トゥーマッチで面白いエピソードに事欠かないのがこの辺りの年代ですので、ご容赦願えますと幸いです。
また、大人になったらロックスターになりたい! グルーピーを抱きまくりたい! レコード会社を相手取って泥沼の訴訟合戦を体験したい! という夢見るロック・キッズの参考になれば、これまた幸いです。だからと言って、ドラッグはやめましょう。それでは早速はじめてみます。
1. ホテルで暴れ狂う
ロックスターはホテルに備え付けのテレビを窓からぶん投げたり、接着剤で天井にくっつけたり、壁を破壊して隣の部屋に行こうと思ったら逆側の壁を破壊していたりと、傍若無人の限りを尽くします。
ジョン・ボーナムしかり、キース・ムーンしかり、ロックスターはいつ何時であろうとホテルで暴れ狂わなければならないのです。ちなみに、レコード会社側が損害賠償を払い、以後出禁になるまでがワンセットです。
2. とにかくグルーピーを抱く
見境なくグルーピーを抱きまくるのも、ロックスターとしての必須条件です。100人斬り、200人斬りは当たり前。ミック・ジャガーほどの男になると、一節では4000人斬りを超えているとされています。抱いて抱いて抱きまくり、隠し子上等、泥沼の遺産相続劇に発展してこそのロックスターです。
3. ドラッグに溺れる
法に触れる危ないクスリに溺れるのもロックスターの宿命ですね。もちろん危険ドラッグなんて名前すらハンパなモノはやりません。ロックスターはドラッグですら一流志向です。
かつて、限られたスターに上物の薬物を融通していたジャン・ド・ブリトイのような伝説の売人の上顧客になってこそ、はじめてロックスターと名乗ることが許されるのです。
4. ドラッグで逮捕される
ドラッグ仕様や所持がバレて逮捕される。というのもロック・スターにありがちな展開です。たとえばキース・リチャーズが1977年にトロントで逮捕された事件が有名ですね。しかし、長い長い裁判を経て奇跡的に実刑を回避しています。
捕まったと思ったらいつの間にかカムバックしているのも特徴です。ロックスターは運も強いことと、慈善事業でギグを行えば大概の薬物問題は何とかなる。ということも付け加えておきたいところです。
5. いつの間にか健康オタクになっている
若いうちはドラッグやアルコールに溺れ、いつ死んでもおかしくないロックスターを久しぶりに紙面や画面で見かけたら、ヨガやら瞑想やら、しまいにゃ禅まではじめていて、あまりの健康志向ぶりに驚くケースが少なくありません。
「あの頃はおれたちさあ・・・」なんて言いながら、正体不明の茶らしきものを飲んで、珍奇なガウンを羽織りながらインタビューを受けていたりもします。人間、行き着くところまで行くと一周して真面目になるのでしょう。