スティーヴィー・レイ・ヴォーン
世界三大スティーヴィーの1人であるスティーヴィー・レイ・ヴォーンも、若くして飛行機事故で命を落としたミュージシャンです。ちなみに、世界三大スティーヴィーの残り2人は、スティーヴィー・ワンダーと、スティーヴィー・ニックスです。
スティーヴィー・レイ・ヴォーン(出典:Wikipedia)
1954年10月3日、テキサス州はダラスに生を受けた彼は、ジョニー・ウィンターに見初められ「ポール・レイ・アンド・ザ・コブラス」「トリプル・スレット・レヴュー」などのバンドを率いて着々とキャリアを積み上げます。そして1982年、モントルー・ジャズ・フェスティバルで演奏を見かけたデヴィッド・ボウイ、ジャクソン・ブラウンに声を掛けられたことがきっかけで、成功への道を歩み始めます。
そして満を持して発表した「スティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブル」名義での1stアルバム「Texas Flood」でブレイク、ゴールドディスクを獲得します。
その超絶的かつまさにテキサス! なギター・プレイはこちらをご覧ください。曲は2ndアルバム「Couldn’t Stand the Weather」に収録されている、『Scuttle Buttin』です。
Reference:YouTube
一音一音粒だったプリップリのギターサウンド、リズムが弾けるとはまさにこの曲のためにあるような言葉です。せっかくなのでもう1曲。スティーヴィー・レイ・ボーンと、ブルース界の3大キングにしてチョーキングの鬼、アルバート・キングとの共演映像をご覧ください。
Reference:YouTube
2作目、3作目ともゴールドディスクを獲得した後、麻薬中毒のついでにアル中という倍満レベルの依存症治療に励みながらも、ついに4枚目のアルバム「In Step」でグラミー賞も獲得します。
順風満帆のキャリアはまだまだ続くかに思えましたが、運命の神様は性悪です。1990年の8月26日、ウィスコンシン州で行われたブルースフェスティバルに出演していた彼は、終演後シカゴ行きのヘリコプターに乗り込みます。
しかし翌未明に濃霧によって視界を失ったヘリコプターは、彼とエリック・クラプトンのボディガードを含む乗客を乗せたまま、アルパイン・ヴァレイ・リゾートにあるスキー場のゲレンデに墜落し、還らぬ人となってしまいました。