とはいえ『キレイなもの』も隠す日本
汚らわしい(とされている)ものを隠す習性のある日本人の、その隠す技術は汚らわしいものに限定されているわけではありません。キレイなものだって敢えて隠します。『口元を手で覆って笑う女性』『前髪を切りそろえて額を見せないアイドル』。または「一見普通のお宅なのに、中はこんなに◯◯!」なんてのも日本人は好きですよね。
美しいとされるものを“敢えて”一歩引いた場所に留めておく。そこに秘密の花園的な奥ゆかしさや、「グッと」心にくる何かを感じるのでしょう。
それを『粋』と、日本人は表現します
何の変哲もない着物の裏地に真っ赤で上等な裏地をこしらえ、それが時折裾から見え隠れする、その様を江戸時代の人々は『粋(イキ・スイ)』と言いました。がっつり見せるのではなく、チラリと見せる。そこに「グッと」くる。多くの日本人がチラリズムにウズウズするのは、つまり『隠す文化から生まれた副産物』なのではないでしょうか。
よって、チラリズムとは『粋』
チラリズムの心理は『見えない部分を想像して興奮できるか否か』です。一見地味な女の子が実は巨乳だった、そこにロマンを見出す男心。またはかかんだ胸元からその顔に似つかわしくない刺激的なブラジャーがチラリ、も然り。
世の男性よ。チラリズムは好きですか? もしチラリとしたものを見た時はぜひ、お相手の女性に「いよっ! 粋だね! 日本一!」とお声がけください。
もう何がなんだかよく分かりませんが、今回もご静聴ありがとうございました。