夏といえばみんなで旅行! ちょっと遠出して海やBBQ、夜は花火に肝試し! あれってオバケ役は暗闇で蚊に指されながら身を潜めるというなかなかハードな作業ですよね。もう外で肝試しはちょっと・・・という大人は、こんなのはいかがですか?
“Cards against humanity”(人権侵害カードゲーム)
知識やユーモア、ブラックな部分が引き出されるこのカードゲームは、ある意味肝試しみたいなものかもしれません。
どんなゲーム?
旅の途中に欧米人が「こんな面白いゲームがあるよ!」と教えてくれたのがこのゲーム。若者や留学生の間でも流行っている様子。タイトルからして何やらソワソワさせられますが、さらにサブタイトルが
“party game for horrible people.”(クズのためのパーティーゲーム)
シカゴの8人のヲタクが作った言葉遊びのカードゲームなんです。Kickstarterというクラウドファンディングで$15,570の資金を集め作ったこのゲームはなんと$12,000,000を稼いだんだとか! そんな大人気ゲームなのであればクズの一人になってみてもいいかも。
遊び方は?
(出典:Amazon)
ゲームのやり方はいたってシンプル。質問の書かれた黒いカードに合う、答えの書かれた白いカードを組み合わせ、出来上がったものを発表していくというもの。一番おもしろ票を獲得した人が勝ちという大喜利的ゲームだ。質問と答えを合わせるだけのシンプルなゲームだけども、その質問や答えの選択肢がなかなか独特なのです。組み合わせによっては、下品、ゲス、野蛮、極まりないものに仕上がる可能性が多いにあり、ゲームに勝つためにはクズになることも避けて通れないのだ。
カードの内容は?
黒カードには・・・、
- 次のハッピーミールのおもちゃは何?
- __。これで私は死ぬのだ。
- 何がオバマをくつろがせるのに役立つの?
- _____。一個だけじゃ足りないだろ!
- 新しい流行りのダイエットは何?
対する白いカードには・・・、
- 日本人の老人
- セクシー枕投げ
- 55歳のブリトニー・スピアーズ
- バイアグラ
- スナックを全部食べてしまう友達
と、例に挙げたものは比較的マシな方? 実際はここには出せないほど扱いづらくエグいものや、アメリカンジョーク的で理解できないものなど色々なカードがある。
エグイネタで大爆笑(出典:YouTube)
無料で遊べる?
そしてこのゲームはアマゾンで$25、並行輸入で3000~3500円ほどで売られているのですが、公式サイトではなんと無料PDFも配っているんです。ダウンロードして印刷してカットという手間を惜しまなければ、誰でもタダで遊べちゃう。さっそく、友達とやってみようか。みんなが、そしてあのコがどんなクズな組み合わせを作るのか。センスが伺える怖いゲームだ。
しかし英語のため、我々日本人の理解の出来ないものや、知らない固有名詞やキャッチコピーが多く含まれてるのが問題。仲間たちと遊ぶためには、これを元に自作するのも良いかもしれない。できればエグさを抜いてもうすこしファニーな感じに。なんならクラウドファンディングに出して商品化!? ちなみにこの商品。無料で配ったりしているにも関わらず、必要経費を除いた利益は約$70,000あまり。すげー。この8人のヲタクチームはこれを全額、Wikipediaを所有するWikimedia財団に寄付したんだそうな。すげー。8人のヲタクめ、なかなかやるな。
ところで、日本でも「大喜利トランプ」という商品をアマゾンで見つけたのですが、「この商品は、イケマンが販売し、Amazon.co.jp が発送します」と書いてあるのを見て、思わずイケメンが販売していると勘違いしてしまった自分は、なんとなく“クズのためのパーティーゲーム”への参加資格があるなと思わざるおえませんでした。
公式サイト:Cards Against Humanity
(出典:Amazon)