パンクで重要なのは、外見より中身
ここまで読んでいただければ、皆さんパンクにかなり興味が出てきたことと存じます。
「記事長ぇよ!」
と思っているあなた、そうです。その怒りこそがパンクです。そう、当時のロンドンパンクス達も、演奏が30分もあるようなプログレッシブロックが流行した結果、
「曲長ぇよ!」
という怒りを大体3分以内に収めたのがパンクなのです。ほぼ嘘ですけど。
と、いうわけで、もしかしたら、ここまで読んでいただいたほとんどの方が「おれもパンクスやってみたい!」「あたいもパンクな人生送りたいわ!」と思っているのではないでしょうか? 思ってますよね。分かります。説明させていただきます。
まず、ほとんどのパンク求道者は、ファッションから入ろうとします。でもそれはとても大きな間違いです。それでは読んで字のごとく「ファッションパンク」になってしまいます。しかも、セックス・ピストルズが着用していたセディショナリーズなどのオリジナル品は、今や布の面積に反して非常に高い値段で取引されています。基本的にお金のないワーキングクラスである本職のパンクスから見ると、それを着用した人を見かけた場合は「ケッ! この金持ち野郎(=ファッションパンク)が」と罵られてしまうのです。
前出の映像を観ていただければ分かりますが、パンクのファッションと言っても本当に多種多様です。ボロボロのガーゼシャツから革ジャン、スーツからボタンダウンシャツまで、スタンダートというものはありません。あるのは雰囲気です。
では、その雰囲気を出しているのは誰か? それは中の人、つまり着ている人間なのです。私の大好きな言葉に「ファッションとは、生き様を背負うことだ」という言葉があります。まさに冒頭で紹介した「Punk is attitude, not style. 」というやつですね。