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2017年上半期、ヤバかった締切10案件

加藤広大 加藤広大


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もうすっかり下半期ですが、今週のコラムでは、2017年の前半に「さすがにこれは間に合わない」と思った締切や、何なら若干間に合わなかったヤバい締切たちのビターな思い出を成仏させるべく、10案件ほど泣きながらセレクトしてみました。ちなみに私の本業はグラフィックデザイナーでして、同業者の方におきましては、あるある的に悲し・・・楽しんでいただければ幸いです。それではさっそく、1本目の締切です。

HD「逝っきまぁーす!」

文字通りHD(享年6歳位)が逝去されたのですが、ただ逝ったなら良いんですよ。物というのはいつか必ず壊れます。これは仕方ない。けれど、何だって締切の2日前に飛ぶんでしょうか。「きれいな箱だろ。ウソみたいだろ。死んでるんだぜ」と某有名アニメの台詞が脳裏をよぎりながらも獅子奮迅ししふんじん、復旧に丸一日かかりつつも何とか納品したのですが連休だったため、先方から確認の連絡が来たのは3日後でした。あるある。

出会って4時間で締切

「最近暇ですか? 手空いてますか?」と大分失礼な感じで連絡を寄越したクライアントからA5両面フライヤーを発注していただいたのですが、何と締切が当日中。担当者が退社するまでのタイムリミットは4時間。なぜかノリで請けてしまう私。そこに待っていたのは地獄。映画の惹句じゃっくみたいな書き方をしてしまいましたが、これはヤバかったですね。息をする暇すら無かったので、文字通り死ぬかと思いました。

最高の再校

2校、3校、4校と、修正を重ねる度にダサくなっていくのはデザインの宿命ですが、「ああでもないこうでもない」、「あれが欲しいこれはいらない」などと延々、10校近くいきまして、久しぶりに「一体何が良いのかわからない」状態に陥ってしまいました。何度も何度もイメージを擦り合わせ、何とか完成に近づいたときにクライアントが言い放った「うーん、やっぱり最初の案にしません?」は五臓六腑にビシバシと響くスマッシュヒットでした。

街角のクリエイティブ ロゴ


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