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3年たったら新しい環境に出よう【連載】広告代理店の現役アートディレクターが語る

中村征士 中村征士


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アイロンをかける職人さんや、トロフィーを何十年も作り続けている職人さんがテレビで流れてくると、ついつい見入ってしまいます。そして、その方々の手にはそれまでの歴史が刻み込まれた年輪のような皺が刻まれていたりします。

ひとつのことをやり続けている、そういう人を見ているとスゴイなあ、ステキだなあ、と思います。その反面、これが幸せなことだったのかな? とふと思ってしまうのです。好きで、しかも生活できるだけのお金がもらえているなら、何の問題もないし余計なおせっかいなのだけれど。

同じ様に、若い人が同じ環境に居続けて他の世界を知らないまま仕事をしているのを見ると、少しもったいないなと感じてしまうことあります。与えられた場所で一生懸命仕事をすることはとてもステキなことですが、他に別の種類の楽しい場所があるかもしれないと思うからです。

今回は、仕事の環境を変えることについて書いてみたいと思います。

なぜ環境を変えるの?

僕はとても飽きっぽく、何かをコツコツやり続けて大きなことをやり遂げるのが苦手と感じています。だからというわけでもないと思いますが、転勤が多いです。就職して東京の本社で2年働き、生まれ育った名古屋へ転勤、4年半後東京へ、2年後に大阪へ異動、マレーシアで3ヶ月。今は京都にもデスクがあります。違う土地にはそれぞれの文化を持つクライアントがいるため、飽きることはありません。そんな流浪のアートディレクターを20年くらいやっていて気づいたことがあります。

自分は、3年くらいで何か新しい環境をつくっている、ということです。しかもそれは自分にとってプラスになっています。

もちろん会社から言い渡されて強制的に環境が変わっているというのもありますが、基本的にどこへの異動も断っていません。環境が変わることでプラスになることの方が多いと考えているからです。すでに経験した部署に戻れと言われたときだけは、かなり抵抗して変更してもらいましたが。

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