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ひとり飲み歴13年の私がひとり飲みの良さを語る

加藤広大 加藤広大


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「ひとりで飲み歩くのが趣味、というか日課」と人に言うと、多くは「あ、こいつアル中だな」と路上の吐しゃ物を見るような目で見られたり、「ひとりで飲んで何が楽しいんすか?」「暇なんすか?」と割とグサッとくるご意見をいただいたりするものです。

ただ、心に響くご感想とは別に、「ひとり飲みってしてみたいんですけど、ハードル高そうなんですよね」とか、「気不味くないですか?」など、ひとり飲みに興味があるけど、なかなか踏み出せない、もしくは適当に話を合わせているだけであろうご意見も頂戴します。

これ、1年に数回聞かれるので、もしかしたら微妙な需要があるのではないかと思い、今回、ちょっぴりひとり飲みをためらってしまっている人のために、今まで感じて来たひとり飲みの楽しさをご紹介してみたいと思います。

ちなみに、私は20歳のときにはじめて中目黒の焼き鳥屋ののれんをくぐった頃から幾年月、ひとり飲み歴はかれこれ13年になります。多いときには週8回ほど中目黒・恵比寿・学芸大学界隈をウロウロしておりましたので、今では日中、手の震えが止まりません。飲んだ量、時間、回数を考えるならば、酒飲みとしては中の下くらいには入れていただけるのではないでしょうか。

ところで、こういうのを権威付けといいますが、酒を飲んだ回数や年数で権威付けをしようとするのは、まったく説得力がなく、むしろ信頼を落としているのではないかということに今気付きました。

権威付けに失敗したところで、本題に入りたいと思います。

ひとり飲みは楽しい。なぜなら出会いがあるから

よく「バーって女の子と出会えたりするの?」と聞かれますが、確かに出会いはあるけれども、出会うのは女性ではなく、おっさんであると考えていただいてほぼ間違いありません。可愛い女性とお近づきになれて、その後酒場以外で会えるほど仲良くなれるケースは、数年間毎日飲み続けても片手で数えられるくらいでしょう。よって、「可愛い女性と出会うため」にひとり飲みをするのは、費用対効果が非常に悪いと言えます。

では、なぜ出会いが楽しいと見出しで書いたのかと言いますと、酒場で出会う人は、年齢も、職業、役職も本当にバラバラなんですね。自分の仕事や生活範囲には生息していない人たちが、どこからともなくやって来てはバーのカウンターにずらっと並んで座っているのです。10人いたら10通りの人生が偶然にも同じ時間を共有している。これってすごくないですか? 人生の中でたまたま横並びになった、自分とまったく違う世界で生きている人の話を聞くのは本当に楽しく、ためになる遊びです。

10も20も年齢が離れた人と、同じ立場で会話ができるのは、日常生活の中ではなかなか遭遇できない時間です。ときたま、めちゃくちゃ絡んでくるおっさんもいますが、その場合はいなしたり、話をしなければいいだけの話ですし、目に余るようであれば店員さんが助けてくれます。この「身元不明のおっさんに絡まれて面倒くさい」問題に関しましては、最近では随分減ったように思えますので、そこまで心配の必要はないでしょう。


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出典:flickr@Ari Helminen

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