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僕には捨てられないキャバクラの名刺がある【連載】嫁公認コラム

5歳【嫁公認アカウント】 5歳【嫁公認アカウント】


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そして忘れもしないあの夜の出来事の話だ。

僕等夫婦に待望の赤ちゃんが生まれた時に先輩がお祝いだ! と行って飲みに連れて行ってくれた。僕もその日はもうルンルンの楽しい気持ちで先輩も僕と一緒に長男の誕生を喜んでくれた。二人でベロンベロンに酔っ払って「これからも仕事頑張ろうな!」などと言って肩を組んで二軒目に行こう! と盛り上がっていた。そしたら先輩が唐突に「今日出産祝いだからキャバクラに連れて行ってやる!」と言い出したのだ。出産祝いにキャバクラとは聞いた事がなかったが、先輩がせっかく僕の事を祝ってくれようとしているのに水を差してはいけないと思い「喜んでお供します!」とキャバクラに行く事にした。二人で「いざ、キャバクラへ!」とキャバクラへ行く時のお決まりのギャグをかましながら、僕らは中野のキャバクラへと向かった。

途中でコンビニのATMに寄りお財布を札束でパンパンにした先輩が「今日はなんにも気にせず死ぬ程飲めよ!」と言う姿をみて「この人に一生ついて行こう」と心の中で思っていた僕だが、初めて行くキャバクラに高鳴るドキがむねむねしていた。

中野で一番看板がキラキラしているキャバクラに意気揚揚と二人で肩組みご入店。まばゆいほどキラキラした店内に僕は立ち眩みした。

僕らの席に女の子が二人きてくれた。一人が益若つばさ似の巨乳の女の子で、もう一人は黒木メイサ似の小股が切れ上がったいい女だった。

先輩は益若つばさが大好きだったし、僕は黒木メイサが大好きだったので、何故黒服の人が僕らのどストライクど真ん中の女の子を当てがってくれたのか不思議だった。先輩曰く「黒服はプロだから好きなタイプがわかるんだよ」とキャバクラのプロの様な口調で僕に教えてくれた。

そんな感じで出だしから好調なキャバクラだったが、席に着いてくれた女の子達は口を開けば面白い事をポンポンと話してくれるし、僕等の話にも絶妙なツッコミと相槌を打ちながらその場を盛り上げてくれた。最初の一時間で僕はすっかりキャバクラの虜になってしまったのだけど、黒服のご延長はどうなさいますか? の一言に先輩は「まだまだ飲むに決まってるだろぉお!」とボルテージ最高潮といった感じで僕らはとにかく飲みまくった。「これがキャバクラ! これぞキャバクラ!」

僕はこれでもかと言うくらいに飲んで喋って大はしゃぎした。先輩もとても楽しそうだった。

一通り騒いだ所で、後ろ髪を引かれる思いで、そろそろ帰りますかと先輩と退店する事にした。

女の子達は出口までお見送りに来てくれて「また遊びに来てねー」と笑顔で手を振ってくれた。

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