夏が終わろうとしている。
とても寂しい。僕は夏が大好きだ。
一年中夏でも良いくらいに夏が好き。
夏は何故だかどこかに行きたくなる。
そう夏は旅の季節でもある。
そんな僕はこの夏は家族旅行をたくさんした。
今その旅行の事を思い返しても笑っちゃうくらいに楽しい思い出ばかりだ。
僕自身、子供の頃を思い返すと何故か夏の思い出がまず頭に浮かぶ。夏は思い出の季節でもある。
九十九里浜で弟と一緒にめちゃくちゃ天気の悪い中、壊れたサングラスを拾って装着して海藻を振り回して遊んだ事。
ホテル三日月の駐車場でデカイ蟹をお父さんと叔父さんと追いかけ回して捕まえた事。
かんぽの宿の部屋にあったウェルカムお饅頭がとても美味しくてお土産に買ってもらった事。
キャンプ場で隣のテントのヤンキーのお兄ちゃん達に干物と肉を分けてあげたら、その後に大量のジュースをくれてお父さんが「あいつらいいヤツだな」って言っていた事。
川遊びをしていたら足にたくさんのヒルがくっついていて「スタンド・バイ・ミー」を思い出した事。全部何気ない事だけど、そんな事をよく覚えていて、それは全部夏の出来事だった。
どれもこれもとても楽しかった思い出だ。父と母はそんな家族の思い出をたくさん残してくれた。
嫁の小さい時の旅の思い出話を聞くと北海道にフェリーで旅行した事を楽しそうに話してくれる。その話を聞くと僕も楽しい気持ちになる。
子供は大人が思っている以上によく覚えていて、その記憶は大人になっても心に残っている。
僕はそれをよく知っているので、子供が僕の手から離れて行く時がくるまでは、たくさん色んな所に連れて行ってあげたいと思っている。
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