僕は馬鹿である。
自覚もしている。
よく嫁にも「あんた馬鹿?」と惣流・アスカ・ラングレーのような言い方で馬鹿にされる。しかしそれは僕にとって褒めの言葉の様に心地が良い。
僕は勉強ができない、というわけではない。生き方そのものというか、思考と行動が馬鹿なのだと思う。
僕の“馬鹿”を分かりやすく言うと、小学四年生くらいの男子が「自転車で一番派手にコケた奴が勝ちな!」みたいなノリのこと。自転車でコケる事は意味もないし、生産性は何もない、というか怪我をする可能性もある。だがしかし非常に楽しい。その小四の思考のまま大人になってしまったのが、そう僕の事である。
さすがに、34歳にもなって自転車でわざとコケるような事はしなくなった。しかし大人には大人の馬鹿のやり方がある。
男友達と飲んでいた時にぱふぱふするお店について熱く語ってるヤツがいたのだが、
「ぱふぱふしている瞬間の自分ってどう考えても馬鹿なんだよね、ぱふぱふぱふぱふって、(俺、今めっちゃ馬鹿だなー)って。でも、その馬鹿な感じが馬鹿過ぎてめちゃくちゃ楽しくなってくるんだよね」
と語っていた。僕は頚椎が骨折する位に頷いた。
僕はそーゆーぱふぱふするお店には今まで一度も行った事はないと一応否定しておきますが、これは一つの大人の馬鹿のやり方である。別にそういったお店に行かなくとも、普段の生活の中でも馬鹿は出来る。