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僕には捨てられないキャバクラの名刺がある【連載】嫁公認コラム

5歳【嫁公認アカウント】 5歳【嫁公認アカウント】


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先輩との出会いは僕が27歳の時だった。

彼女に赤ちゃんが出来てすぐ結婚して、大急ぎで就職をした。その時に入った会社に先輩はいた。

会社と言っても社員が4人だけしかいない所で、その中で一番偉かったのが先輩だ。

僕より五つ年上でとても面倒見の良い人だった。

先輩も僕の事をすぐに気に入ってくれて飲み屋によく連れて行ってくれた。

とにかく飲むのが好きな人で毎日飲んでいた。

当時先輩は離婚したてのホヤホヤで、背中に羽が生えたかの様に伸び伸びと再びやってきた独身生活を思う存分に楽しんでいた。

お酒を飲む度に「離婚はいいぞぉ~離婚は」と新婚ホヤホヤの僕に向かって嬉しそうに離婚の良さについて語っていた。

新婚の頃から僕の嫁の束縛はかなり厳しいものだったので、嫁の束縛エピソードを話すと先輩は「わかるわぁ~大変だよな」と嬉しそうに僕の話を聞いてくれた。そして話のまとめはいつも「俺はダメだったけど、お前は頑張れ! 結婚は良い事もたくさんあるぞ!」と全然説得力のない言葉で僕の結婚生活を励ましてくれた。

そんな感じで先輩と僕はあっという間に親しくなり、なんでも遠慮なく話し合う友達の様な関係になっていった。

 

先輩はなかなかのイケメンで芸能人ならばTOKIOの長瀬くんに似ていた。話しも面白いし、漢気にも溢れていたので女の子によくモテた。離婚したばかりの先輩は女の子とよくデートして楽しそうな恋愛生活を送っていた。

でも一人の女の子と長続きする事はなく「またフラれたぁぁぁ」と別れる度にヤケ酒を喰らっていた。

女の子と長く続かない原因は結局のところ先輩の大好きな酒だった。先輩は酒を飲み過ぎると一気にくどい男になる。

絡み酒というヤツだ。飲めば飲むほどよく絡む、そして説教を始めるのだ。僕はそんな先輩の調子も手馴れたもので「先輩、くどいですよ」と注意をするのだけど、そうすると「あ、わりぃっ」と我に返り、お茶目な顔をして僕に謝った。そんなしょうがない部分も含めて僕は先輩を愛していたのだけど、付き合う若い女の子はそういった対応も出来ないわけで、女の子達はその絡み酒に耐え兼ねて先輩の元を次から次へと去っていくのだった。

僕が先輩の彼女ならばもっと上手くやるのになーなんて思いながら、先輩が付き合っては別れ、付き合っては別れるのを側で見守っていた。

そしてそんな先輩の大好きな遊び場所がキャバクラだった。彼女がいなくなるとキャバクラに通い始め「やっぱりキャバクラが一番だな」などと楽しそうにキャバクラの話をしていた。

僕はキャバクラという所に興味はあったが、なかなか行く機会がなかったので、よく先輩が「良いキャバクラあるから連れてってやるよ」と誘ってくれた。しかし僕の嫁がキャバクラを許してくれるはずもないのでその嬉しいお誘いを断り続けていた。

 

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