反論したところで仕事が見つかるわけではないので、あえて反論しなかったけれども「無職は何もしていない。ならば死ね」というのがどうも一般的な認識であるらしい。
実際のところ、何もしていないなんてことはない。
無職だってオケラやアメンボのように生きるのに必死で、毎日、早朝から夜七時すぎまで、
ワイドショーをハシゴして観たり、「相棒」「遺留捜査」「科捜研の女」の再放送を観たりと多忙を極めているのだ。
会社員時代は気づかなかったのだが、民放各局が放送しているワイドショーというのは実に奇怪なものだとわかった。
ひとことでいえば見ているだけで、染められてしまう。
各局のワイドショーはほぼ同じ内容のものを流している。それも繰り返し、繰り返し同じ内容を放送しているのだ。
7月上旬のある日、僕は各ワイドショーをザッピングしながら見ていたのだが、
Ａ局／ヒアリ→松居一代→豊田真由子→稲田防衛相
Ｂ局／豊田真由子→ヒアリ→松居一代→稲田防衛相
Ｃ局／松居一代→ヒアリ→豊田真由子→市川海老蔵親子
という内容で、その中身もほぼ松居一代の動画、豊田真由子の録音、稲田防衛相の失言といった調子で同じ。
これが日の出から日没まで続くのである。刷り込まれ、洗脳されないほうがおかしい。
