40を超えて所帯を持った男が、無職状態あるいは失業期間にあるというのが、どうも親戚一同の皆様には理解しがたいものらしい。
理解できないものを攻撃するのが人間の性というもの。
人間の出来ていない、たいして賢くもなく、ただ、年齢を重ねただけの親戚一同から僕に対する、誹謗中傷、暴言は筆舌に尽くしがたいものだった。
「なんで無職なんだ」「なんで働かないんだ」「なんで面接に受からないんだ」「なんで生きていられるんだ」。
なんで。なんで。なんで。
僕が知りたいわ、と言って事を荒げるようなことを僕はしない。
僕はマントラを唱えながら言葉の暴力の嵐が通り過ぎるのを待った。
「すべての言葉はクソリプ」「すべての言葉はクソリプ」「すべての言葉はクソリプ」と祈るような気持ちで繰り返しながら。
というか心配しているという輩ほど役にたたないものはない。
心配しているのならギブミーマネーに応じてくれればよいのだ。
日本人は太平洋戦争の敗北で学んだことを平和の中で腐らせてしまったらしい。