そして「これではマズいなあ」と考えて、社内でフリーランス的な動きをするということを5年くらい前から試すことにしました。不幸中の幸い、グラフィック広告の仕事は売り上げが減っていて、とてもヒマでした。グラフィック広告以外のやり方で、どんな方法でもいいから稼ぐタネをみつけようと考えたのです。
フリーランスは、「やりたいことだけをやる」「武器がはっきりしている」「時間が自由」「収入が不安定」というイメージがありますが、収入は会社から頂けるのでとても助かります(これがツメの甘さにつながりがちなのですが)し、時間は、元々フレックスみたいなものなので問題ありません。
まずやったのは、自分が得意だったり、興味があることを整理して好きなことをプロジェクトにすることでした。
東大阪の中小企業の水質を浄化する技術にアイデアを掛け合わせて大阪府が主催するアートコンペに出し、それが運良く採用されることになって、資金をもらい作品をつくりました。その作品が「GREEN to CLEAN」です。川に浮かべたグリーンに向けて打ちっぱなしをするというもの。これでアジアの広告賞アドフェスの銅賞をもらいました。
Reference:YouTube
この作品以外にも、大阪の大学と組んで何かつくってみたり、ワークショップをやってみたり、アート作品をつくってみたり、学校をつくってみたり。広告代理店とすれば、どれもそんな大きなお金にはなっていません。